細胞の骨組みを形成するタンパク質が欠けて精子の“しっぽ”が折れ、活動できないことが、
精子無力症の要因の一つであることを木下専京都大助教授(生化学・細胞生物学)らがマウス
の実験で突き止め、米科学誌デベロップメンタル・セルに28日、発表した。
男性不妊の診断に役立つのではないかという。
このタンパク質はセプチンで、ヒトやマウスで12種類あり、特に神経系細胞で重要な働きをすることが分かっている。
木下助教授らはこのうちの1種類、セプチン4をつくらないマウスを作成。雄に欠けていると雌は妊娠せず、
精子はほとんど活動していなかった。正常な精子では推進力となるべん毛の付け根にある輪状小体という部分が、
この精子にはなく、べん毛が折れ曲がったものが多かった。
(共同通信) - 3月1日2時15分更新
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