PSP問題とソニーの不遜

ヨミウリ買ったのでちょっとだけ内容をまとめてみるで。

●記事の冒頭で、週刊ポストにＰＳＰの不具合が書かれていたことに触れており、その記事内容に愕然とする田中氏。
●不具合の内容と、ソニーの対応は極めて深刻な物で不具合の内容は、スピードが生命線のゲーム機にとって、
　　致命的な欠陥だと言う。
●対応の問題とは、第一にソニーが事態をよく把握できていない事にある。
　　広報が「同種の不具合が続出しているという報告はありません」とコメントして
　　いる。
●第ニに、クレーム窓口の対応に一貫性がない。ある者は新品に取り替えます」
　と答え、別な者は「使っていれば改善されてくると思います」と回答している。
　後者の対応を受けた顧客が前者の対応を知ったら怒り心頭に発してしまうだろう。

〜続く〜

●ＰＳＰについては、直後に日経ビジネスでも取り上げられ、構造的な欠陥を分解した写真で指摘している。
　　目を疑ったのはボタン内部の基盤にある検地部分の位置が明らかにずれている事。
　　これではレスポンスが悪くなるはず。この点について、ＳＣＥのクタラギ社長は、
　　「使用する液晶画面はこれ以上小さくしたくないし…（省略）」と確信犯であることを強調。
　　田中氏はまたもや目を疑った。

●驚くべきコメントはそれだけではなく、「これが私が考えたデザインだ。使い勝手について
　いろいろ言う人がいるかもしれない…（省略）」と続けている。こんなにも面白いコメントを引き　
　出した記者にも脱帽。こんな気持ちでものづくりをしている経営者にも仰天。
　世界に認められた今までの日本性製品の品質の高さや経営努力を踏みにじるような発言だ。

●デザイン優先で機能を犠牲にされては恐ろしい。操作ボタンと検地部分のズレは数ミリだから、
　美しさに影響が出るとは思えない。小学生や中学生や高校生は「物言わぬ消費者」だから、クレーム
　問題もおきにくい。しかし、十年後には間違いなくソニーの大事な顧客層になるのだから、このツケは
　あとからしっかりまわってくるだろう。企業の社会的責任の第一歩は「顧客を大切にすること」だ。