自殺者が一昨年まで6年連続で3万人を超える中、非営利組織(NPO)「自殺対策支援センター・ライフリンク」が20日、
自殺者の遺族支援に取り組む団体間の連携を呼びかける初めてのシンポジウムを、東京・渋谷区で開いた。
遺族や自殺防止に取り組む研究者、行政担当者らが参加し、支え合いの輪を広げることの重要性などを話し合った。
同NPOによると、遺族支援に取り組んでいるのは全国で十数団体にとどまっている。参加した国立精神・神経センター精神保健研究所の
川野健治氏は「遺族同士が互いの経験を語り合う自助グループに加わりたいという需要は大きいが、まだ受け皿が少ないのが現状」と指摘。
東京自殺防止センターの西原由記子さんは「親、子供、恋人など誰を、いつ亡くしたかによって立場が違う。それぞれの立場ごとに対応を
変えることが大切」と、複数の団体が活動を行う必要性を強調した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050220-00000014-yom-soci