農水省は2005年度から、国産農産物の輸出の壁になっている
病害虫検疫問題の解消に本格的に乗り出す。
日本で病害虫が発生していることを理由に輸入拒否される場合があるため、
解禁要求に必要な調査研究を始める。
「果実の消毒などが解禁条件に盛り込まれる場合に備え、品質を落とさない技術を
あらかじめ開発する」(消費・安全局植物防疫課)としている。
具体的な禁輸例として、韓国が、日本でガの一種のリンゴコシンクイの発生を理由に、
リンゴを輸入禁止している。同省は、国内で害虫のいない園地を指定して
輸出する希望を伝えている。米国も柿の害虫で輸入を認めていない。
同省は害虫駆除のために果実の消毒に取り組む方針を伝え、早期の解禁を要請中だ。
同省は、アジア地域への生鮮農産物輸出に力を入れている。
市場拡大が見込める中国に対しては、米のほかにも輸出計画のあるメロンやイチゴ、
柿など11品目の輸入解禁を求めている。
日本農業新聞
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