大阪都心部の大手家電量販店が、プラモデルやフィギュア(人形)など
ホビー商品の販売を強化している。狙いは子供ではなく30―40歳代の男性。
幼少時に親に買ってもらった玩具も、今なら自由に買える。そんな大人を集客して
収益源に育てたい考えだ。
上新電機は大阪・日本橋に人気アニメ「機動戦士ガンダム」の関連商品を集めた
「GUNDAM’S(ガンダムズ)」を開店した。売り場面積は約330平方メートルと
ガンダム専門店で最大級。最新シリーズのプラモデル(3192円)やTシャツを用意した。
中古品の買い取り・販売をするニノミヤhOBIX(ホビックス、大阪市浪速区)は
売り場面積を2.5倍の約1650平方メートルに拡張した。「仮面ライダー」関連商品が人気。
中古でしか入手できない商品も多い。
「キタ」のヨドバシカメラマルチメディア梅田店(大阪市北区)も5階のゲーム
おもちゃフロアを1.5倍の1200平方メートルに広げ、約2万品目をそろえた。
「仮面ライダー龍騎」の超合金モデルは3300―3500円とプラスチック商品(800円)の
4倍以上だが発売日には開店前から約100人の行列ができた。
低価格販売を競う家電量販店だが、ホビー商品の購入層は「子供時代に
小遣いで買えなかったあこがれのモデルを求める中年男性客」(ヨドバシの竹下雅浩店長)。
欲しいモノには財布も緩むだけに新たな客層として期待を寄せている。
http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/21488-frame.html