猪木祭が訴訟に

日本テレビが減額したとする契約金2億円の支払い
3年契約解除
ファイトマネーの未払い
ttp://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/headlines/wrestling/20040520-00000102-spnavi_ot-spo.html

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>>1　スレ立てまくってるな

↓K氏からのコメント

遺憾

おんどれー！

もうつまんないからやめろ

アゴアゴ詐欺ｷﾀ━━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━━ !!!!!

また、アゴに騙されたのか…朝日、フジ、ＴＢＳ、日テレ
あとはテレ東で民放完全制覇じゃん

世界のど真ん中でアレを叫ぶ

よくわからんからちょっと2chに例えてみてくれ

あれはまるで深夜番組並につまんなかったな・・・・

ボロ負けのくせに

っょぃゎぁ・・・

むしろｱｺﾞが騙された側なんじゃないのか？違うの？

永田さん敬礼する間もなく即死したからなぁ

迷わず逝けよ、逝けば分かるさ

よくある興行屋のトラブルでつね

　客が入んねー
　儲かんねー

　銭払わねーぞ　ゴルゥアー
　払えよテメー

日テレなのに関わらなかったノアはさすが。
三沢さん＞猪木が証明された。

視聴率取れなかったモんなあ
減額されて当然

　　　　　　　　　　　　_,;-"＿_l⌒l＿゛'‐-;,
　　　　　　　　　　 ／　 （＿__　　＿__）　ヽ
　　　　　　 　 　 ./　　　　　ノ 人 ヽ　　　　ヽ
　　　 ＿_　　　 ./　　　　／／　 ヽ ヽ　　　 .ヽ　　 ／￣＼
　 .／ ○ ヽ､　/　　　　（＿_）　　（＿）　　　 ヽ／　　○　 ＼
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　　　　　 く　::||::::::::::::::::: 　 ＼＿＿_／　　　　||:::::::::ヽ
　　　　　　　ヽヽ:::::::::::::::::::.　　＼／　　　　　ノ＿／
【ゴールデンレス】
このレスを見た人はコピペでもいいので
10分以内に3つのスレへ貼り付けてください。
そうすれば１４日後好きな人から告白されるわ宝くじは当たるわ
出世しまくるわ体の悪い所全部治るわでえらい事です

年末の猪木、客がらがらだったﾓﾝな。
吉田PRIDEと伝説の曙Ｋ-１が相手じゃあ猪木じゃもう無理。

しかも猪木事務所は版権がどうとか金の亡者のよう。

すっごい、すっごい、いいりんこ。

猪木さんって最後の最後の契約上のつめが甘いから


　　　　借金ふくれちゃうんだろうな、、、、これでまた、･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･

　　　　　　　　　　 ／　 （＿__　　＿__）　ヽ
　　　　　　 　 　 ./　　　　　ノ 人 ヽ　　　　ヽ
　　　 ＿_　　　 ./　　　　／／　 ヽ ヽ　　　 .ヽ　　 ／￣＼
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　　　　　 く　::||::::::::::::::::: 　 ＼＿＿_／　　　　||:::::::::ヽ
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【ゴールデンレス】
このレスを見た人はコピペでもいいので
10分以内に3つのスレへ貼り付けてください。
そうすれば１４日後好きな人から告白されるわ宝くじは当たるわ
出世しまくるわ体の悪い所全部治るわでえらい事です

マスコミは逃げ足が速い
政治家もみならえ

聖☆オマンコ女学院

　　　／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:,.,.､
　　 /:;:;:;:;:;:;:;i｀｀ '''''''''ヾ;'　
.　 /;:;:;:;:;:;:;:;:;|　　　､　;｀:　　　　
　/;:; -､;:;:i'''´ 　;;.,,.,.;　;.,,!　　　
　i;:;:i£｀;;!　　 ,-=･､く=i'　　元気はあるが金はねぇです
　|;:;:ヽ.^'　.　　　　'´;.. ヾ.　　
　!;;:;''｀i　　　　　　ノ''ｰ-ﾉ　　　　
..,i;;''　　､　　.　　i´.(ｰ‐‐!　　　
ヘ、 　　ヽ 　　　ヽ　￣.|　　　　　
　..｀ｰ-､　 ｀ ｰ-､　　　　i
　 ｀: ... ｀ｰ--､.／｀ ｰ-‐'
　　　 ｀ : ....　 iヾ、

>>27
泣ける

永久発電機どうなったんだ？

永久機関があるじゃないか！

曙とサップに食われたな

自身がパチスロ機だしな

3年連続でやるはずがあまりの低視聴率のため1年で打ち切り

「え、本当ですか」
すべては、このやりとりからはじまった。東京壷が関にある検察庁舎の
取調室。突然部屋に入ってきた検察事務官は、K−1の元代表、石井和義
（50）に対する逮捕状を手にし、目の前に広げた。逮捕状を目のあたりに
し、思わず問いかけた石井元代表に対し、東京地検特捜部の担当検事は、た
だ二言こう答えたという。
「いや、本当だよ」
一年前の二月三日のことだった。逮捕容疑は当初、法人税法違反、そ
の後、タイソンとの架空契約などを駆使した証拠隠滅教唆が加わる。およそ
九億円の所得を隠し、三億百九十四万円の脱税をしたとして、検挙された。
いまや格閣技界最大のイベントと呼ばれるK−1。言うまでもなく、石井
はその生みの親である。

　四国愛媛県の宇和島生まれ。高校に入学した十六歳のときに空手をはじ
め、マンガ「空手バカ一代」でけんか十段と紹介された極真空手の芦原英幸
の門下生となった。独立して八一年に大阪市北区に正道会館総本部を創設。
いまも石井が「館長」と呼ばれるのは、正道会館の前館長だからだが、こ
の正道会館の空手大会を発展させたのが、Kー1というイベントだった。
　九三年にはじまったK−1は、現在の格闘技ブームの火付け役となる。石
井は、格闘技界の中心人物として、さまざまなイベントを仕掛けてきた。格
闘技ブームは、年々過熱。ついに昨年大晦日には、民放三局が格闘哉イベン
トを同時放峡して視聴率を競い合う、前代未聞の珍事に発展した。
　むろん、そこには水面下のさまざまな動きがあった。今もってその経緯は
明らかになっていない。
　この間、頑なに口を閉ざしてきた石井。度重なる取材要請を断りつづけて
きた格闘技のキーマンが、ここへ釆て、ようやくその重い口を開いた。格
闘技ブームの仕掛け人である石井の逮捕。事態はそこから風事急を告げた。

　私は、一審の実刑判決（懲役一年十月）後、控訴し、いまだ刑事被告人の身
です。そんな私が、なぜ今になって話す気になったのか。批判される方がいらっ
しゃるかもしれません。
　しかし、反面、今回の格闘技界の混乱を招いた張本人は私です。結果、ファン
の皆さんをはじめ、関係者たちに迷惑をかけてしまいました。あるいは、なぜこ
んな事態になったのか、不思議に思っている人もいるでしょう。だから、私に
は、事実を事実として、言い残しておく貴任があるとも思ったのです。
東京地検特技部による事情聴取が開始されたのは、東京国税局による査察から
一年後の〇二年九月。その後、私が四カ月ものあいだ、地検に呼び出されていた
ことは、あまり知られていないでしょう。

「少し話をうかがいたいので、こちらへ来ていただけますか」
　九月末、携帯電話が鳴り、見知らぬ声で検事さんがそう伝えてきました。以
来、呼び出しは週四回ほど。取調べは、月曜から金曜までのウィークデイにおこ
なわれました。私はいつもスーツにネクタイをして、出かけていきました。
　取調べは午前九時から夕方まで。それが終わって、仕事をしていましたから、
しんどかった。K−1のスタッフと夜遅くまでイベントの打ち合わせをし、とき
にはそのあとに別の関係者と会食する、だから夜が余計に遅くなるのです。そん
な毎日でした。そうして、逮捕されたのです。

　石井逮掃のきっかけは、脱税の証拠隠滅偽装工作だった。タイソンとの架
空契約書の嘘がばれてしまったのである。逮捕の決定打となったのほ、契約
書に記されたK−1の会社の住所だった。タイソンとの契約は九九年六月に
結んだことになっていたが、契約書の住所は「東京都渋谷区神宮前二丁目」。
それは二〇〇〇年に引っ越した先のもの。当時の住所は「神宮前三丁目」
で、二丁目と三丁目の間違い。だが、それが致命的だった。契約書に古い住
所を書き間違えたのならわかるが、未来の住所を書くことはありえない。初
歩的なミスだった。

　逮捕当日の午前十一時過ぎ、私はワンボックスカーで東京拘置所へ移送されま
した。このとき、帽子をかぶったまま中へ入る姿がテレビ中継されていた、と聞
きました。あとでそのビデオも見ました。でも、そんなはずはありません。あ
のときはスーツを着ていて、帽子なんかかぶっていない。地下から拘置所へ入っ
たのです。おそらく他人を映していたのでしょうが、そんないい加減な映像を流
すマスコミも困ったものです。
逮捕当初、私が入った東京拘置所は、建て替えられる直前でした。部屋は、二
階建ての古い北庁舎二階の一室。三畳一間でした。部屋には大きな換気口があ
り、二月の寒い時期でしたから、北風がビュービュー吹き込む。往生しました。
まるで野宿です。その穴を、部屋にあったゴミ箱とチリトリでふさいで何とかし
のいだ。あの寒さは忘れられません。

　裁判所から面会人の接見を禁止され、差し入れも許されなかった。
　いったいK−1はこの先どうなるのか。むろん逮捕後は気になって仕方があ
りません。しかし、起訴されるまで、四月いっぱいは接見が許されませんでし
た。だから、当初は弁蕃士を通じてK−1の状況を聞いていました。すると、三
月に高知県で開催する予定だった「K−1ジャパン」が中止になったという。テ
レビ局が主催していたので、むしろ当然だったのかもしれません。その後三月中
には、幸いにもフジテレビの主催で「K−1ワールドグランプリ」の開催に
こぎつけた。ボブ・サップがクロアチアのミルコ・クロコツプに負けて話題にな
ったあの大会です。
　しかし、事態はそこからさらに急展開していった。それが、年末の格闘技戦争
に発展していくのです。

　五月に入ると、ようやく接見禁止が解けました。そこで、K−1のイベントプ
ロデューサーである谷川貞治や私の後任の社長、渋谷久美子たちから便りが届く
ようになりました。そこには、とんでもないことが書かれていたのです。谷川か
らの手紙には、こんな趣旨のことが善かれていた。

〈石井館長が拘置所に入ってしまったあと、プロモーターや選手たちの間には、
K−1は分裂しているのか、っていう不信感が募ってきています。原因は、うち
の海外担当の小田策男（仮名）と、小田と組んでいる大山竜一仮名）です。と
くに大山は、館長からすべてを任せられている、と言っています。私は、館長が
彼に託したとされる名刺裏のメモまで見せられました>
大山という人物は、関西から上京し、東京で芸能プロダクションを経営してい
ます。そこは有名女性歌手が所属しており、彼自身はボクシングの興行なども手
がけてきたとの話でした。大山とは以前からの知り合いでしたが、私はいい距離
をとって付き合っていました。
「館長、K−1の写真集をつくらせてくれませんか」
　頭の回転が速く、仕事はできそうでした。でも、どうもややこしい背景があり
そうで、仕事をやってもらう気にはならない。やんわりと断っていたのです。
　大山は、私が検察の事情聴取を受けていた最中にも、何度も言い寄ってきてい
た。あろうことか、年の瀬の十二月十二日、東京地検特捜部のガサ入れがあった
当日もそうでした。

　「石井逮捕か」
　なんて騒がれたあの家宅捜索です。　ちょうどその日の深夜、共通の友人を
介して、「会いたい」という電話があった。こちらは明日逮捕されるのかもしれ
ずそれどころではなかったけど、仕方なく会いました。場所は、赤坂の焼肉屋。
彼の友人も釆ていた。そこで、大山はいきなりこう言う。
「自分はゴミですか。自分は館長のためにこれだけやってきたつもりなのに……」
　彼はそう思っていたのかもしれませんが、私自身、大山とは友達として仲良く
付き合ってはいましたけど、仕事を一緒にやってきたことはありません。だか
ら、「何をどないせえ、言うの？」と、こう言葉を返したのですが、する
と、横に座っていた彼の知人がとりなした。
「まあまあ、館長も大変なんやから。お前もそう言わんと、仕事でもさせてもろ
うたらいいやないか」

　出来レースだとは思いました。しかし、あまりにもしつこい。もう朝の四時
になっていました。それで疲れはて、そんなに仕事をしたいのなら、と、名刺の
裏にこう書いて渡してしまったのです。
「三千万円分の仕事をすること」
　先に触れた谷川の手紙にあった「石井館長の名刺の裏のメモ」の真相が、これ
です。
　ところが、それがまずかった。大山はは、私の逮掃後にこのメモを利用しよう
とした。K−1プロデューサーの谷川たちを抱きこむ道具に使おうと考えたよう
なのです。
　大山は、このメモを谷川に見せながら、
「館長にすべてを任せられている」
　と言い、Kllのイベントに入り込もうとしていました。
　私の逮捕直後で、まだ接見も許されない時期。しかも、私の直筆のメモですか
ら、谷川にしても、疑いながらも、ある程度彼の言葉に耳を傾けなければならな
かったのでしょう。

　谷川は、接見禁止が解除されたあと、手紙の中でこう書いてきました。
（私は、石井館長がOKなら、それなりに彼といっしょにやっていこうと思いま
すが、ご指示ください）
　私と谷川との信頼関係は絶対に揺らぎません。しかし、大山がそこまでやって
いたことに愕然としました。そして、ひとり拘置所にいて、そのことを考えると
不安が募ってくる。
　そして、不安は的中しました。大山はK-1の海外担当者の小田を使って、
K-1のスター選手、ミルコ・クロコップを取り込んだのです。
　この年の三月に「K-1ワールドグランプリ」でボブ・サップを下したミルコ
は、一気にスターになっていました。彼らにとっては、いちばんの狙い目だった
のかもしれません。

　当時、契約切れだったミルコは、クロアチア出身の選手で、その時はオースト
リア人のダリオ・コバチ（仮名）という弁護士を代理人にしていました。小田は
K−1の海外渉外担当という立場だったのですが、新体制の谷川、渋谷とはなじ
めなかったようでした。私はミルコの窓口を小田にしていました。そこで、コバ
チと勝手に契約を結んでイベントを仕掛けようとしたのです。実は、そこには落
とし穴があるのですが、それはのちに触れます。

　いずれにせよ、これはすべて私が拘置所に入ったから、起きたことに間違いあ
りません。だから、私は留守を守ってくれていた谷川たちスタッフに申し訳ない
気持ちでいっぱいでした。接見禁止が解けたのち、彼らは会いにきてくれまし
た。しかし、彼らが拘置所へ接見に来てくれても、
「僕は大山にK-1を任せるなんて約束はしていない。だから、とにかく拘置所
から出るまで頑張ってくれ」と言葉をかけるしかない。
　あのときは一刻も早く保釈されたかった。そうでなければ、K-1をどうされ
るかわかったもんではありませんでした。
　実際、年末の民放テレビ三局が争った格闘技界の分裂騒動は、ここから始まる
のです。

　大晦日の曙VSボブ・サップ戦。「K−1ダイナマイト」は、TBSが主催し．
て、開催されました。瞬間視聴率で紅白歌合戦を抜いたのは、正直うれしかった。
　もっとも、これは今にはじまったイベントではありません。原点は、〇一年暮
れの「イノキ・ボンバイエ」です。はじめてやった大晦日のイベントが一四・九
％の視聴率をとった。それ以来、今では年末恒例の行事になっているのではない
でしょうか。

　TBSが、一回日の〇一年「イノキ・ポンパイエ」に成功したのを見て、翌〇
二年にはフジテレビもやりたいと言ってきました。結局、この年はテレビ局同士
の話し合いになって、フジが降りた。ちなみに二回目の〇二年「イノキ・ボンバ
イエ」の平均視聴率は一六・五％。最初は「K−1最強軍」対「イノキ軍」とい
うテーマで、K−1、ドリームステージエンターテインメント（注・プライドの
運営企画会社）、猪木事務所が力を併せて実現させたイベントですが、テレビ局
の窓口は初めからK−1でした。もともとK−1、プライドはフジが誕生させた
コンテンツ、来年こそぜひやりたい、と昨年末の開催に燃えていました。むろ
ん、テレビ局も視聴率競争ですから、当たりまえでしょう。
　ただし、これまでは年末の格闘技イベントについては、あくまでK-1が中心
で回っていたと思います。そのなかで、どうするかという話でした。

「年末格闘技戦争」と話題になった年末のイベントを整理すると、開催した
のは石井が率いるK−1（TBS）と、プライド（フジ）、猪木軍（日テ
レ）の三団体。石井が逮捕されたことで、誰が大晦日のイベントを取り仕切
るか、どのテレビ局がそれを主催するか、それぞれの思惑が入り乱れてい
く。それまで格闘技界の中心だったK-1にとって代わろうとする動きが
はじまったのである。

　紅白歌合戦に対抗するためですから、何も三つの団体がばらばらにイベントを
開催する必要なんかありません。私たちもー局のイベントのつもりでした。
　少なくとも、私の逮捕前の昨年一月段階までの敷きはそうです。K-1プロデ
ューサーの谷川、プライド側は、この際、TBSとフジテレビのコンペにして
もらえばどうか、という考えでした。条件のいいほうに主催してもらおう、と。

私も捕まっていないし、現場の実行部隊レベルではこんな呑気な話し合いをして
いたのです。
　しかし私の逮捕で状況が一変しました。大山たちは、いかに自分たちで年末
のイベントを仕切るか、考えていったのです。そうすることによって、将来的に
も格闘技界、各テレビ局への影響力が増す。それが彼らの狙いだったのでしょう。
　K−1の元海外渉外担当者、小田は私の逮捕後、新体制のK−1のスタッフと
そりが合わず、不満だったようです。それで大山と組んだのだと思います。
　彼らの切り札は、ミルコでした。
　小田は、ミルコの代理人であるコバチを大山に紹介し、大山にそのマネージメ
ントを任せました。まだK−1に在籍しながら、そんなことまでしていたのでした。
　二人は、そのほかにフランスのジュロム・レバンナやニュージーランドのレ
イ・セフォー、オランダのピーター・アーツなどの引き抜きにかかりました。い
ずれもK−1のスター選手ばかりです。

そのために大山たちは、別のイベント会を取り込もうという作戦です。
　彼らは、柔道の吉田秀彦対ミルコの一戦を計画していました。八月にこの試合
をする計画で、すでに会場も押さえていました。場所は、さいたまスーパーアリ
ーナでした。
　彼らははじめ、手っ取り早く、自分たちのイベントにK−1の谷川を巻き込も
うとしていました。それで拘置所にいた私にも事の成り行きが分かったのです
が、もちろん谷川には、そんな気はない。ただ、谷川にしてみたら、完全に彼
らと決裂した場合、K−1からミルコを引きはがされてしまう。それでK−1を
守るために、
「やりましょう。でも石井館長の許可がないとダメです」
　みたいなことを言って、のらりくらりと返答を先延ばしにして、逃げていまし
た。
　そんな状態でしたから、逆に大山たちも焦ったんでしょう。ついに痺れを切ら
しました。そうして、今度はK-1ではなく、他の団体に話を持ちかけたわけで
す。その相手がドリームステージの榊原信行社長でした。

　ここに登場するドリームステージは、プライドの運営企画会社だが、例
年の年末イベントでは、K−1に協力してきた。同社の森下直人前社長が、
昨年一月に謎の自殺を遂げ、話題になった会社だ。その新社長に就任したの
が榊原氏。社長就任は石井逮捕とほぼ同時期だった。この二つの出来事が偶
然重なったことから、さらに事態は複雑な様相を帯びていく。

　実はこのとき、榊原新社長は、独自に昨年八月の「プライド・グランプリ」大
会を予定していました。大山たちが計画していた吉田vsミルコ戦と同じ月のイベ
ント。会場も同じさいたまスーパーアリーナでした。
　すると、困るのはプライドのほうだったでしょう。吉田はプライドの看板選手
ですが、専属契約をしているわけではない。だから、大山たちが吉田を自分たち
のイベントに出場させ、吉田vsミルコ戦を実現させることもできるのです。プラ
イド側にとっては、それをやられると、予定していた自分たちの大会そのものが
つぶれかねなかったわけですから。

　このときのプライドのイベントは、フジテレビが主催したものでした。フジも
困るし、プライドの面子も立たない。
　もちろん、プライド側の榊原氏にとっても、ミルコを引き抜いた大山たちと組
むメリットはある。そこで、大山・榊原両者の話し合いになった。両者は覚書ま
で交わしていました。中身は、こうです。
（大山が吉田vsミルコ戦を中止する代わり、プライド側は年末の大山のイベント
に支援・協力する）
　覚書の日付は昨年五月中旬。私が保釈される前でした。あくまで想像ですが、
彼らは、私の保釈を知り、慌てて覚書を交わしたのかもしれません。
　こうして、いったん大山・榊原連合が結成された。私自身はまだここまでの具
体的な動きについてはわかりませんでした。ですが、保釈後、彼らと会い、資料
などを取り寄せていくなかで、そうだったのか、と合点がいったのです。そこ
に、テレビ局の思惑が絡んでいたのは、繰り返すまでもありません。

　ここに出てくるドリームステージの榊原氏は、名古屋の東海テレビ事業の元社
員で非常に優秀な男でした。テレビ局時代は、名古屋のK−1のイベントを担当
していました。例年、K−1が大晦日のイベント会場を借りる際、ドリームステ
ージに業務委託をして契約してもらってきた。大晦日の「イノキ・ボンバイエ」
は〇一年以来、ずっとさいたまスーパーアリーナで開催してきましたが、会場と
の契約を業務委託してきたのが、ドリームステージだったのです。

　皮肉にも、このことが今回の年末のイベントにも大きく影響しています。大
山・榊原連合は、年末のイベントのため、ひそかにスーパーアリーナと契約を
結んでいたのです。

　普段の大晦日の「イノキ・ボンバイエ」なら、会場との契約は秋口にしてき
た。それで充分間に合っていました。でも、よりによってこの年だけ四月に会場
使用の申込書を掟出し、五月には使用許可が下りている。言うまでもなく、私が
拘置所に入っている間でした。というより、保釈直前の出来事。彼らが慌てて契
約した姿が日に浮かびます。とにかく、会場だけでも押さえておこうと。私の保
釈前に、年末イベントの態勢づくりを決めてしまおうと画策したのでしょう。
　この契約のせいで私たちが困ったのも事実です。大晦日にはいつもの会場が使
えない。急遽、会場を探さなければならず、曙vsサップ戦がナゴヤドームになっ
たのは、そのためです。

　右井にようやく保釈許可が下りたのは、昨年五月二十一日。二回目の公判
後だった。拘置所のなかで不安を抱えていた石井は、保釈後、すぐさま関係
者に会ったという。

「館長、年末は自分に任せてもらえませんか」
　大山は会うなりそう言ってきましたが、私はそれはできないと断りました。
そこで、今度はフジテレビの担当プロデューサーと会いました。事情はだいたい
把握していました。が、
「とりあえず、年末はうちでやらしてください」
　プロデューサーはそうしか言わない。
「それより、窓口をK−1に一本化してもらえませんか」
「そうすれば、うちに絶対にやらせてもらえるという保証をしてくれますか」
　プロデューサーは、どうしてもK−1を窓口にすることに同意しませんでし
た。これはもう大山や榊原氏の手が回っているな、と思わざるをえません。
「うちとしては、年末はプライドさんとやりたい。K−1も協力して一緒にやっ
てください」

　担当プロデューサーは、そうも言っていました。K−1が主導権を握るとなれ
ば、プライドが逃げてしまう、と考えたのでしょう。しかし、われわれがプライ
ドの傘下でやることばできません。だから、いったん引き下がって、様子を見る
ことにしました。すると、今度は向こう側で仲間割れがはじまったのです。
　実は大山・榊原連合では、フジテレビに話を持っていく一方で、日本テレビに
も声をかけていました。もちろん、当初は、日テレからもオファーが釆ていると
いうことをフジに伝えて、交渉を有利にしようとしたのでしょう。
　しかし、日テレ側は、これまでの「イノキ・ボンバイエ」と同じようなイベン
トをフジテレビから分捕れると勘違いしたらしい。彼らは、会場も、例年どおり
のさいたまスーパーアリーナと契約していたわけですから、勘違いしたのも無理
ないかもしれません。そうやって、駆け引きをしている間、ついに大山と榊原氏
の関係がおかしくなっていった。

　プライド側の榊原氏は、最初からフジテレビでイベントを開催したかった。そ
こで日テレの窓口だった大山とぷつかった。日テレは、大山に対し三年契約とい
う破格の好条件を提示し、大山は彼と契約してくれる日テレと組みたいと思った
のです。
そこから両者に亀裂が入りはじめました。となると、今度は選手の奪い合いに
なる。むろんテレビ局も、テレビ局同士で思惑が働き、スター選手を想定して、
企画を組みますから、それがトラブルになるわけです。
　しかし、大山の最大の誤算はミルコでした。大山はK−1の海外担当者、小田
の紹介でミルコの代理人、コバチと親しくなった。だが、それから大山と小田の
関係は少しずつ合わなくなっていく。大山はプライドと一緒にフジでやりたがっ
ていた小田がけむたくなったのでしょう。結局、二人は別れてしまった。

そうなると、逆に小田は大山に反旗を翻します。十一月はじめ、小田はプライ
ドの大会で来日したミルコを成田空港まで迎えに行きました。小田はミルコ本人
と会い、大山から引き剥がそうとしたのだと思います。
小田が、代理人ではなく直接本人と会ったのにはわけがあります。
実は、ミルコは、コバチと直接代理人契約を結んでいるわけではありません。
コバチはミルコのマネージャーセ契約しているだけ。だが、そのマネージャーと
ミルコ本人との契約がない。つまり、いくらコバチを口説いても、当の本人がイ
エスと言わなければ、リングに上げることはできないのです。
　ミルコは大会でノゲイラというプライドの選手に負けてしまい、大会後、大
山に一言もなくクロアチアへ帰国してしまった。ミルコと年末に向けた詰めの話
し合いができないまま、大山、コバチは、日テレのイベントへの出場を記者発
表してしまったのです。それが却ってミルコ本人の反発を買い、結局、年末には
日本に来ないと言い出したのです。

そもそも大山は、吉田とプロレスの小川直也、ミルコの三人を出場させるよう
に企画していた。ところが、小川は出場しないし、完全にコントロールしていた
はずのミルコも出場を拒んだ。ミルコは、表向き怪我をイベント欠場の理由に
していましたが、そこにはそんな事情も絡んでいたのでしょう。
すると残る目玉は、吉田しかいない。しかし、プライド側の榊原氏としても、
彼だけは手放せない。とくに吉田に関しては、フジがこの年、世界柔道のコメン
テーターに起用していました。フジとしても、絶対に出場させなければならない
選手でした。そして、案の定、フジが守り切りました。

　そうなると、大山が困った。吉田もミルコも出場できないわけですから。そこ
で、プライドのヘビー級王者であるヒュードルの所属団体移籍にともない、彼を
引き抜こうとした。この引き抜き工作によって、プライド側の榊原氏と猪木軍の
企画を進めていた大山との間に決定的な亀裂が入ったのです。

　結果は、年末の視聴率どおり。さしたるスターのいない猪木軍で大晦日に
臨んだ日テレの「イノキ・ボンバイエ」は平均視聴率五・一％と惨敗。プ
ライド「男祭り」は青田vsイス・グレーシー戦で一七％の瞬間視聴率をと
ったものの、平均では一二・二％。
K−1の「ダイナマイト」は平均で一九・五％を獲得して圧勝した。そこに
はK-1のすさまじい巻き返しがあった。

　実は十月までは、年末イベントは見送ろうかと迷っていました。それで、これ
まで大晦日の「イノキ・ボンバイエ」を主催してきたTBSの事業担当の常務と
会って話をしました。
「年末はプライドと猪木軍がやるので、元旦くらいに日付をずらしたらどうですか」
　すると常務はこう言ってくれました。「うちは三局競合でも大晦日にやります
よ。K−1以外とやるつもりはありませんがね」
　そこまで言われたら、引き下がれませんし、うれしかった。それが十月二十九
日水曜日のこと。となると、「曙vsボブ・サップ戦」、これしかない。辛いに
も、元横綱の曙は以前からK-1に興味を持っていて、よく観戦しに釆ていました。

　かつて曙自身が「私は完全燃焼していない、本当に闘いたいんだ」と私の目の
前で熱く語ってくれたことがありました。完全燃焼していない格闘家に「闘う
リング」を提供したいという純粋な気持ちでお手伝いしたかった。彼本人から、
「サップとやりたい」
　とも聞いていました。さっそく常務と会った翌日から動きはじめました。翌三
十日はゴルフの予定がありましたが、それどころではありません。曙は、九州出場
所のために福岡にいました。私は、急遽、羽田から福岡行きの便に飛び乗りま
した。大晦日までわずか二カ月しかない。その日の夜から交渉に入ったのです。
　我々としては、大晦日にやると決めた以上、負けるわけにはいかなかった。そ
れで、なんとしても曙を口説こうとしたのです。

　当時、曙は東関部屋の部屋付親方として九州場所に備え、福岡にいた。そ
こでまずK−1プロデューサーの谷川が先遣隊として福岡入り。十月三十一
日の朝稽古に押しかけ、曙を部屋の外に呼び出し、覚書を交わそうと書類を
手渡したという。そうして、その日の夜、石井・曙会談が実現した。

　九州場所の千秋楽は十一月二十四日でした。しかし、場所が終わるまで待って
交渉していたら、大晦日に間に合わない。そこですぐに掛け合ったのです。中
洲の日本料理屋で落ち合いました。さすがに曙は迷っていました。
「やりたいんすけど。女房や家族にも相談しなければいけないし。でも、やりたい」
　曙は拳を手のひらに当てる仕草をしながら、何度もそう言っていました。
　これはいけるんじゃないかな、という感触でした。二万円ぐらいのドンペリを
あけ、乾杯しました。

「横綱がK-1のファミリーになってくれたことを祝して」
　私は彼にそう言いシャンパングラスを交わしました。もちろん、まだ決まった
わけでなく、彼の逡巡もわかりました。でも、こうやるしかなかったのです。そ
れで、すぐさま東京へ戻り、返事も待たずに、記者会見の会場を押さえました。
スケジュールを逆算して、十一月六日の帝国ホテルに予約を入れておいたのです。

　これで勝負は決まった。言うまでもなく、K-1が年末格闘技戦争を制し
た最大の要因は、この曙vsサップ戦の実現だった。そこにいたるまでに繰り
広げられた水面下の攻防。はからずも、関係者の裏工作や思惑が露呈した
きっかけが、石井和義の逮捕だったのは、繰り返すまでもない。
　最後に石井が言った。

　これまで年末のイベントでは、プライドも猪木軍もなく、協力し合ってやって
きたのです。生意気なことをいわせてもらえれば、ファンあっての格闘技界とい
うことを忘れてはなりません。ただ、今まで格闘技界が微妙な力関係のバランス
の上に成り立ってきたのもまた、否定できない。そのバランスが崩れ、混乱を極
めた結果が、年末のイベントをめぐって如実にあらわれたのでしょう。
　しかし、それらのすべての安住は私にあります。そして、その後遺症をいまだ
に引きずり、まだまだ混乱は続いています。私にとっては、それが痛恨の極みです。

大山＝川又
小田＝今井
コバチ＝ミヤトビッチ

http://www.nikkansports.com/ns/entertainment/f-et-tp0-040520-0021.html
「猪木祭」で企画会社vs日テレ法廷バトル

http://www.tokyo-sports.co.jp/hp/index.htm
格闘技界激震

いつも猪木は騒がせてくれるね。
ノリノリの雰囲気になれるんだよな！
気持ちをワクワクさせてくれる人だよね。
死をも恐れないようなファイトは素晴らしいよ。
ねらった獲物を逃がさない、そんな試合を今も見たいね。

村上だっけ？あいつだけで十分見る価値はあったよ

http://www.zakzak.co.jp/top/2004_05/t2004052103.html
イノキめぐり２億円…日テレを提訴

結局、いまだに館長が黒幕な訳なのか・・・

「K−1 ROMANEX」あげ

猪木ボンバルディア

な、結局永田さんしか覚えてないだろ。