コンクリ事件映画化総合スレpart2

このエントリーをはてなブックマークに追加
603番組の途中ですが名無しです
それはそうと
原作者のマンスリーエッセイ更新。最終回だそうです。
↓消えたらイヤンなので以下コピペ。

 4月28日、『コンクリート』の映画公開の中止が新聞等で発表されました。
上映中止に至った理由は、上映館に対する中傷・嫌がらせが殺到したとのこと
のようです。同時に私に対しても、原作意図を求めるメールが多数届く届く
ようになりました。非常に残念なのは、そのメール送信者の大半の方が拙著を
本を読んでいないことでした。

これまでの読者方々には大変申しわけありませんが、しばらくの間、
当〈マンスリーエッセイ〉を閉鎖させていただきます。
と同時に『十七歳、悪の履歴書』を書くに至った経緯を
本著の〈あとがき〉を付記することで、ご理解いただきたいと思います。



604番組の途中ですが名無しです:04/05/03 22:10 ID:yv1R29+G
>非常に残念なのは、そのメール送信者の大半の方が拙著を
>本を読んでいないことでした。

>これまでの読者方々には大変申しわけありませんが、しばらくの間、
>当〈マンスリーエッセイ〉を閉鎖させていただきます。
>と同時に『十七歳、悪の履歴書』を書くに至った経緯を
>本著の〈あとがき〉を付記することで、ご理解いただきたいと思います。

原作者、相当萎えたんだろうな・・・
605番組の途中ですが名無しです:04/05/03 22:11 ID:ptSCxi0P
《あとがき》
 事件以来、十五年も過ぎているにもかかわらず本書を書くきっかけ
となったのは、裁判長から「仮面を被った鬼畜……」と言わしめた
残虐非道な事件が、少年たちの「楽しかった」「面白かった」
「何も考えていなかった」という供述によるものと知ったからである……
と同時に、〈女子高生コンクリート詰め殺人事件〉が、一九八〇年後半から
突如として増えはじめた少年犯罪の象徴的な事件であり、
再度、検証する必要があると感じたからだ。
 そこにはバブル経済崩壊が無縁だとは思えない。
狂乱した時代が終焉を告げた時、大人の心が冷えきると同時に、
少年たちの心にも快復することのできない空洞が生じたのかもしれない。
 本書で取り上げた事件以後、〈おやじ狩り事件〉〈神戸小学生連続殺人事件〉
〈栃木リンチ殺人事件〉〈愛知県豊川市主婦殺人事件〉
〈佐賀高速バスジャック殺人事件〉〈歌舞伎町ビデオ店爆破事件〉と、
立て続けに凄惨かつ残忍な少年犯罪事件が次々に起きている。
 
606番組の途中ですが名無しです:04/05/03 22:12 ID:ptSCxi0P
いずれも、これまでの非行少年観では捉えることのできない
金品目的や時代への反逆行為とは一線を画して、〈被害者〉と〈加害者〉との
接点のない事件が多い。
 それらは犯罪の形骸化そのものに対する挑戦のようであり、〈快楽・劇場型〉と
称される非行と死が直結した無軌道で通り魔的な狂宴犯罪である。
 驚くべきは、二000年五月に起きた〈愛知県豊川市主婦殺人事件〉だろう。
 自らが通う高校近くの見知らぬ家に侵入して老女を殺害して逃走――。逮捕後、
警察官の取調べに対して「人を殺す経験がしてみたかった」と供述し、
〈佐賀高速バスジャック犯〉に至っては酒鬼薔薇聖斗を神のように尊敬し、
一日前に起きた〈豊川主婦殺人〉に対して「先を越された……」と残念がったと
いう。これらの犯罪が少年法が適用される最後の歳である〈十七歳〉に起きた犯行
なのだ。
 
607番組の途中ですが名無しです:04/05/03 22:14 ID:ptSCxi0P
事件発覚当時、被害者である女子高生は、非行少女の烙印を押されて顔写真
入りの記事を掲載され晒し者になったにもかかわらず、加害者四少年の人格
は〈少年法〉の下にマスコミに発表されることはなかった(週刊文春のみ
実名公表)。陵辱の果てに殺害された少女の身元が公にされ、裁判官をして
鬼畜といわしめた加害者が手厚い人権保護を受けたのである。
 現在〈女子高生コンクリート詰め殺人事件〉の加害者のうち三人は、
すでに刑期を終えて社会復帰を果たしている。誤解のないように申し添える
が、本書はすでに刑期を終えた人間に対してさらなる断罪を下そうとする
ものではない。