人の思春期の始まりを決める遺伝子GPR54が、
米ボストンのマサチューセッツ総合病院の研究者らによって発見された。
性的成熟をもたらす働きをする遺伝子で、この遺伝子の活性を変える薬ができれば、
不妊治療法の開発にも結び付くかもしれない。
ネイチャーバイオニュースによると、研究者らは、
性的に成熟せず生殖能力が失われている特発性ゴナドトロピン性性腺機能低下症(IHH)患者6人で、
この遺伝子が変異していることを突き止めた。
この遺伝子を欠損させたマウスで働きを調べた結果、
人と同様に生殖能力が失われることが判明。
ゴナドトロピンは、性腺に作用して性ホルモンの分泌を促すホルモンだが、
GPR54はゴナドトロピン分泌を指令するホルモンの放出に影響を与えているらしい。
http://kk.kyodo.co.jp/iryo/news/1216idenshi.html