26日午前9時20分ごろ、定期検査中の東京電力福島第二原発4号機(福島県富岡町)のタービン
建屋2階で、廃材処理担当の男性作業員2人が倒れ、意識不明となった。
ほかの作業員が2人を作業場から運び出し、意識は回復、放射性物質による汚染はないという。作業
員は放射性物質を取り込まないようにマスクを着用しており、東電は酸欠の可能性があるとみて調査
している。富岡署と富岡労基署も関係者から事情を聴いている。
東電によると、2人は51歳と58歳で、原子炉再循環系配管などの廃材をドラム缶に詰めて処分する
作業を担当。周囲をビニールで覆った作業場に入るため、ホースから空気を吸入するマスクを着用
した数分後に、作業場の入り口付近で倒れた。
作業前の点検で、マスクに空気が送り込まれることは確認したという。空気は建屋内のコンプレッサー
から管やホースを使って送られる仕組みで、東電は空気の供給ラインなどを調べている。
http://www.toonippo.co.jp/news_kyo/news/20040326010052711.asp