中国新聞が「嫌韓」について語る

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空念仏と認識

昨年、雑誌「世界」に載せた論文、「嗤(わら)う日本のナショナリズム」が話題になった北田。
一九八〇年代のテレビから今のネットに至るメディア空間で、「お約束を嗤う内輪空間」が成立したと指摘。
それがいつしか「嗤い」を媒介に、内輪のコミュニケーション形成が自己目的化する過程を分析した。

戦後民主主義的な価値観が、なぜ「お約束」として笑いの対象になるのか。
「彼らにとって平和や民主主義といった理念は、学級委員のきれい事にすぎない。
自分たちを建前や絵空事でなく、本音を語るタフな現実主義者と考えたがっている」と北田。