中国新聞が「嫌韓」について語る

とりあえず記事。本文長杉とのことなので記事の段落で区切る

「ニッポン！」の声援で沸いた日韓ワールドカップ（W杯）から二年。日本はイラクへの自衛隊派遣へと踏み出した。
同じような「ニッポン」の掛け声が聞こえるわけではない。だが戦後日本が忌避してきた自衛隊の海外派遣が、
結局は大きな議論も無く静かに実現した。その背景にどんな気分があるのだろう。

ネットで横行

「ネット上に『嫌韓厨』と呼ばれる連中がいる。韓国が嫌いな『厨房＝中坊』、
つまり『中学生ぐらいの知識しか持たない坊主』の意。彼等は何度も日本が謝ってるのに謝罪を求める韓国は卑怯だ！　←俺見たこと無い
等と書き込む。それがW杯以降増え、『日本は素晴らしい』という気分に結びつく」と評論家の荷宮和子が言う。
ネット社会に横行するナショナリズム。荷宮は著書「声に出して読めないネット掲示板」で
「嫌韓」「在日ｳｻﾞｲ」「これだから女は･･･」「低学歴必死だな」等の「反朝日、反サヨ（左翼）」的な言葉をあげている。
いわば戦後民主主義的な「韓国、在日、女性、学歴などへの差別批判」が綺麗に反転した形だ。
社会学者の北田暁大は「『何となくナショナリズムともいうべき気分。思想の実質はどこにもなく、
『愛国』的な言葉を語る欲望だけが噴出している」という。

ここまでネットが普及したのってＩＴ革命ＩＴ革命言ってた
ゴルフで首になったあのデブ首相のおかげだろ？
マスゴミに踊らされない日本を作った影の救世主だな

たしかに、インターネット上での「嫌コリア」感情は、えげつないねぇ。
　北朝鮮も、韓国も関係なく、反コリア感情と、反共感情と、差別意識がないまぜ
になっているように、私にはみえるね。
　いっておきたいのは、「反日」という言葉に隠されている意味だ。
　コリアの人々は、日本の戦前的価値、戦前的国家観、戦前的民族意識、
といったものにたいして反対しているのであり、日本の側でも、コリアは
反日だ、といっている人たちもまた、戦前的価値、戦前的国家観、戦前的
民族意識こそ、日本と解釈して、これらに反対するから、反日だ、といって
いるわけなんだとおもう。
　コリアのひとびとは、国民主権、自由な民主主義、平和主義そのものに
対して反対しているわけではない。右よりの人々もおなじだ。日本は、
国民主権国家であり、民主主義国であり、自由を尊重する国家体制である
はずだが、これらに反対することを「反日」とはいわないことからも
わかることだ。反日、という言葉の「日」の部分に込められた意味を自覚し
なければならない。

２ｃｈの本質は専門板だろ。

ってゆうか2ｃｈの評価をほんと気にするよな、おめーら。現実ではひきこもりとか
なんじゃないのかよ？そこを逆に気にしろよ。





俺みたいに

カネカネカネコ

筑紫のわけのわからない主張より全然わかる。ｲｲﾖｲｲﾖ-。

空念仏と認識

昨年、雑誌「世界」に載せた論文、「嗤（わら）う日本のナショナリズム」が話題になった北田。
一九八〇年代のテレビから今のネットに至るメディア空間で、「お約束を嗤う内輪空間」が成立したと指摘。
それがいつしか「嗤い」を媒介に、内輪のコミュニケーション形成が自己目的化する過程を分析した。

戦後民主主義的な価値観が、なぜ「お約束」として笑いの対象になるのか。
「彼らにとって平和や民主主義といった理念は、学級委員のきれい事にすぎない。
自分たちを建前や絵空事でなく、本音を語るタフな現実主義者と考えたがっている」と北田。

荷宮はそこに、社会に広がる「負け組」の不安を見る。
「自分をひとかどの人物と思いたいがため、自分より弱い存在をけなし強さを気取る。
そこから露骨な差別主義、強い日本にあこがれる心理が出てくる。
従来のような素朴な反戦思想を一言でも言えば、非国民扱いされかねない空気が十万している」

社会の階層化に伴う現実の希望のなさ。
「平和」や「民主主義」といった理念は、この生きにくい社会を生んだ”空念仏”にすぎないという意識が生まれていく。

歴史切り離す

「最近リアリズムという名の下に、歴史や過去の由来といった大きな状況を切り離し、
『今』だけを見詰めてよしとする思考が、日本のあらゆる局面を覆っているように感じる」
と言うのは、精神科医の香山リカ。

香山は一昨年話題になった「ぷちナショナリズム症候群」で、
若者が屈託なく「ニッポン！」を叫んだＷ杯以降の「屈託も重みもない愛国主義」を指摘した。

「私は日本で生まれたから日本が好きなのは当たり前とか、
日本が攻撃されそうなら守るのが当たり前−といった形を取る。
現実主義というより、余りにも底のない素朴な正論で、議論にもならない」

普通、「おにぎりを食べてる人間」を見たら、どう思うだろうか？

「あ、お腹が減ってるんだなあ・・・」とか、
「あ、おにぎりが好きなんだなあ・・・」とか思うだろう。

ところが、サヨクの人たちは、

「過食症なんだ」とか、
「ストレスを暴食で誤魔化している」としか考えない。

ネットで韓国が叩かれているのを見て、

「何か韓国やマスコミに原因があるのだな」とか、
「何かしらの理由で韓国やそれを庇護するマスコミに怒ってるのだな」とは絶対に考えない。

「韓国を叩く事で、日常生活の不満を晴らしている代償行為」とか、
「嫌韓思想に洗脳されている」としか考えない。

ハナから「精神病」として扱い、具体的な原因を追究しないのは、ナチスのやり口にも似ている。

それは若者ばかりでなく、あらゆる層に広がる。
例えばカジュアルな服装を好むが収入は多い、新しい知識層。
「彼らは一件、とても柔軟でスマートだが、自分たちとは異なる層への警戒心が強く、
安全の確保に熱心。やはり日本は強い国であってほしいとか、
他国にヘコヘコしていてはダメだという意見が、あっさりと出てくる」

戦後社会が形作ってきた理念と、その歴史的な由来を、
すべて切り捨てるところに生まれる”フラットな現実主義”。
「愛国」の気分の向こうに、今の社会の不確かさが透けて見える。
（敬称略・金子直史＝共同）