男性よりうつ病が多いことにも因果あり
「あなた私にプロポーズした時『一生大切にする』って言ったじゃない」
「僕はそんな昔のこと覚えていないなあ」…。
夫婦間のこのような会話にも男女の脳の構造の違いという科学的根拠があることを、
米スタンフォード大などの心理学者チームが突き止め、
22日までに米科学アカデミー紀要に発表した。
感情を強く刺激する写真の記憶力に関しては、
女性グループの正解率は75%、男性グループは60%で、女性が15ポイント上回った。
医療用MRI(磁気共鳴画像装置)で感情を強く刺激する写真を見た時の脳を調べると、
脳の情報伝達を担うニューロンの活動は、女性が男性より活発だったという。
研究チームのリーダー、ニューヨーク州立大ストーニーブルック校のターハン・キャンリ助教授は
「情緒的な経験に対する反応や記憶力に関しては男性より女性の脳の方がより組織化されていることが分かった」と述べている。
研究成果は、男性より女性にうつ病患者が多い理由の解明などに役立つという。
http://www.sankei.co.jp/edit/bunka/02july/0723woman.html