関西電力と日本原子力発電(原電)が昨年度、関電美浜原発のある福井県美浜町に対し、
匿名を条件に計10億2000万円を寄付していたことが8日、関係者の話で分かった。
寄付は町側が要請していた。町幹部は「誰から寄付を受けたかは相手との約束もあるので
言えないが、寄付は町総合体育館建設に使った」と話している。
関係者によると寄付は、要請を受けた関電が、同町に原発が立地していない原電にも
持ちかけたという。
同体育館は建設費約21億円で、01年8月着工、今年3月完成。鉄筋3階建て、
約1760平方メートルのアリーナやトレーニングルーム、554の観客席などを備えている。
維持費には年間約5000万円かかると見込まれている。建設費のうち約14億円は
原発立地に伴う電源三法交付金などで賄ったが、残りの財源のねん出が課題となっていた。
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20031208k0000e040059001c.html