ノーベル賞田中さん、独語落とし留年…
ノーベル化学賞を受賞した島津製作所フェローの田中耕一さん(43)が11日、母校の東北大で本年度入学者を
対象に特別講義を行い、約1400人の新入生が、母校が生んだ偉大な先輩の話に耳を傾けた。
「ソフトレーザ脱離イオン化法の起源と発展」という題名の講義で、田中さんはタンパク質のような大型分子を
イオン化する方法について説明し、独創性を大切にするよう研究の心構えを説いた。質疑応答では学生時代の
勉強の様子を聞かれ、「ドイツ語の単位を落として留年をしたし、実は教養課程にはあまり興味がなかったんです」ともらし、会場が笑いに包まれた。
田中さんは1983年に東北大の工学部電気工学科を卒業している。
http://www.zakzak.co.jp/top/t-2003_07/3t2003071112.html