パチンコ店向けのスロットマシン不法改造事件の証拠品として富山地検高岡支部(富山県高岡市)に
保管されていた不正ロム(読み出し専用メモリー)が、約500メートル離れたごみ置き場に放置されて
いるのが見つかり、高岡署は27日までに、容疑者不詳のまま廃棄物処理法違反(不法投棄)の疑い
で同支部に書類送検した。
不正ロムは再利用が可能だが、いったん持ち去ったのに放置した動機や犯人像は分からないまま。
“持ち主”の同支部が異例の独自捜査を進めている。不法投棄されたのは今年2月14日。高岡署に
男性の声で「警察がごみを捨ててもいいのか」と苦情電話が寄せられた。署員が駆けつけたところ、
高岡署と同支部のほぼ中間にある飲食店ビルのごみ置き場に、黒い大きな文字で「富山県警察」と書
かれた段ボール3箱が放置されていた。
中身は大当たりが連続発生したりする不正ロムで、井波署が昨年3月、同県福野町のパチンコ店
などから押収、地検高岡支部に送ったもの。裁判が終了したため廃棄手続きを取り、この日、処理業
者に引き渡すことになっていた。
管理体制が問われることになった富山地検の中原亮一次席検事は「(犯人が)何者かも分からな
いので、容疑者不詳でやむを得ず送致を受けた。迷惑をかけて申し訳ない」と話している。(読売新聞)
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