肉骨粉処理費の地方負担「ノー」片山知事が表明
狂牛病の感染源とされる肉骨粉の焼却処分に当たり、農水省が経費を国と地方自治体
で分担する方針を打ち出していることについて、片山善博鳥取県知事は九日、費用負担を
拒否する意向を表明した。定例記者会見で述べた。
片山知事は「規制や認証など飼料の扱いに関するすべての権限は国が持っており、責
任は国にある。(騒動は)国の不始末が原因」と指摘。「対応は国が責任を持って行うこと。
地方に責任はない。理由のない理不尽な押し付けには同意するつもりはない」と焼却費負
担拒否の姿勢を示した。
農水省の一連の対応について「あまりに無責任、お粗末。英国で発生した際、きちんと対
処しておくべきだ。後手後手に回り、国民の不信感を増大させている」と痛烈に批判。「畜産
農家がどれだけ迷惑しているか、よく考えてほしい。ツケだけを地方に回すのはやめてもら
いたい。自分でまいた種は自分で後始末するべきだ。国は責任感に欠けている」と述べた。
肉骨粉の焼却処分費用について農水省は八日、製造業者らで構成する日本畜産副産
物協会に対し、国と地方自治体で全額負担する方針を提示。国が三分の二、地方自治体
が三分の一負担する方向で財務省、総務省と調整していると説明した。
http://www.sanin-chuo.co.jp/news/2001/10/10/05.html