【狂牛】ニクコップンで狂牛病!脳衰省氏ねpart33

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転換点:1996/3/20英国政府の発表の要旨とその問題点

1996年3月20日の英国政府の発表の要旨は次の通りです.

ここ10カ月で10例の新しい型の非定型的CJD(nvCJD)が発生した.
この10例のCJDはこれまでと非常に異なった症状や脳の変化を示している
ので,これまでとは違った新たな原因でCJDが起こったのかもしれない.
その新たな原因として,1989年末の牛の内臓食用禁止令以前に,BSEにか
かった(潜伏期の)牛の内臓を食べたことによって, nvCJDになった可
能性が否定できない.したがって,BSEの潜伏期の可能性のある,2歳半
以上の牛を,特殊な施設で屠殺する.この対策により,英国牛肉はさらに
安全となるので,牛肉を食べてCJD になる確率は極めて低いと考えられる.

このように,農業大臣が愛娘とともにハンバーガーをぱくつく写真まで新聞
に掲載し,BSEは人間にうつらないと否定し続けてきた英国政府が,一転し
て人間への感染の可能性を認めたものですから世界中が大騒ぎになりました.

その後,nvCJD症例と動物実験の両面から研究が進みました.その結果,nvCJD
はBSEが人に感染したものであることがほぼ確実になりました.原因として疑わ
れているのは,1989 年末の牛の内臓食用禁止令以前の食べ物です.特に,禁止
令以前のハンバーガーなどの肉製品への脳や脊髄の混入が問題視されています.
1989 年以後も脊髄の混入についてはかなりルーズで,特に脊椎骨周辺の肉を取
る時の操作に問題があり,1995年に至るまで脊髄の混入があった可能性が指摘さ
れています.(*)

*Inquiry blames missed warnings for scale of Britain's BSE crisis. Nature 2000;408:3-5

日本の大臣や代議士も最近、ちょいしらじらしい「牛肉安心食べよう会」みたいなパフォーマンスしてたが・・・