宇宙海賊とファンタシースターオンラインPart383

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「久保田」と書かれた瓶の中身がグラスに注がれる。
(酒が入って調子が出てきたし、そろそろ実行するかな)
中澤の口もとの笑いに気付いた安倍が、訝しげに見つめる。
「なに?裕ちゃん、気持ち悪いよぉ・・・」
「なあ、あんたホンマに彼氏居らんの?たまにはその辺、じっくり聞きたいなあ。
 久しぶりにウチに来いへん?昔みたいに朝まで話ししようや」
安倍はしばらく視線を泳がせて何かを考えていた安倍は、やがて躊躇いがちに頷いた。
「・・・うん、たまには裕ちゃんに、話し聞いてもらおうかな・・・」

簡素で飾りっ気のない中澤のマンション。ベッドの脇に並んで背もたれた二人は、静かな
空間を共有していた。中澤の右腕は、さり気無く安倍の背中に回されている。
「なっちって、女のウチから見てもメチャクチャ可愛いし、実際モテるはずやのに、何で
 彼氏つくらへんの?男のコに興味ないのん?」
「う〜〜ん。裕ちゃんみたいな彼氏なら、欲しいけどな」
冗談と解っていても、その言葉は中澤の心に火をつけるに充分だった。
「ふうん・・・。なっちって、女のコに興味あるんとちゃう?」
悪戯っぽく笑う中澤の瞳が、安倍の視界一杯に広がって行く。
中澤のくちづけを、安倍はごく自然に受けとめた。
「ふふふ・・・。可愛がっちゃおうかなあ?」
冗談とも本気とも取れる言葉を発しながら、中澤は安倍をゆっくり押し倒した。
「もお!裕ちゃん、止めてよお!エッチなんだからあ・・・」
中澤も笑いながら、唇と指を動かす。しかし、その冗談めかした表情とは裏腹に、その
指の動きは冷静に安倍の弱点を探り当てていた。
「・・・んっ・・・裕ちゃん・・・ちょっと、ちょっと待・・・って・・」