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名も無き冒険者:
日本のマスコミには、ルールに基づいた報道をしてほしいと思いま
す。
自民党の総裁選挙で求められているのは、9月10日に20人の推
薦人の署名を提示することです。現時点は、それぞれの候補者が自
分の主張を訴えて、推薦を集める段階のはずです。それならば、マ
スコミの義務は立候補の意思を表明している議員の主張をなるべく
くわしく報道することではないでしょうか。
何人もの候補者の中から意図的に数人だけを選んで他の者よりも詳
しく取り上げるのは、公職選挙法の適用がない選挙とはいえ、選挙
妨害以外のなにものでもありません。
朝日新聞のように、候補者の主張をまるで載せず、特定の候補者は
売名行為だと決めつけるような報道は、著しく公平性にかけると言
わざるを得ません。
政策議論も世論という市場の中で淘汰されていくものです。メディ
アの役割は、候補者の主張を、広く世の中に知らしめることであっ
て、唯我独尊的に取捨選択をすることではないと思います。
バラク・オバマは四年前、イリノイ州の州議会の議員でした。なぜ
彼が今の立場にいるのか、それは彼の主張が世論をつかんだからで
す。全米のメディアがヒラリー・クリントン圧倒的に有利という状
況の中でもきちんとそれぞれの候補者の主張を報道してきたからで
す。日本でも、ケネディやオバマが飛び出しておかしいことはなに
もありません。