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７日の広島戦で敗れて、プロ野球記録となる５度目のマジック消滅となった阪神。９月に入って
岡田監督は「ここまできたら内容よりも結果よ」と結果重視を強調してきたが、
結果はなかなかついてこず、ここにきて試合内容もＢクラスのチームかと見まがうほど悪くなってきた。
まだ首位に立っているのに、何やら弱いチーム特有のイヤ〜な兆候も出始めている。
せっかく６日に連敗を５で止めたのに、その翌日にまた黒星と、最近のトラは連勝もままならない。
岡田監督も「１つ勝つぐらいで流れはようならんよ。野球やもん」と浮かぬ表情。
特に今回の広島３連戦では、リリーフ陣崩壊や貧打に加えて、守備のほころびが目立った。
「最近の守備は確かに悪いよ。投手も含めて消極的にならず、攻めの守りをしていかないと」とは山脇外野守備コーチ。
追いかけられるプレッシャーから足が縮こまりがちな野手陣に警鐘を鳴らす。
内容の悪い試合が続けば当然、指揮官の機嫌も悪くなる。先発、リリーフ、打線、守備とどれをとっても難題山積なのだが、
最近ヤリ玉に挙がっていたのは攻撃陣だ。「５回までに先行してる試合ないやん！　そういうことよ」と岡田監督は不振の原因を打線のふがいなさに集約。
担当の広沢打撃コーチが重圧を一身に受ける格好になっている。
明るいキャラクターの広沢コーチも打線の話になると「流れが悪い。目に見えない部分も、見えない部分も」と
禅問答めいたことを言うのみ。すっかり言葉少なになってしまった。結果が出なければ周囲の目も厳しくなるだけに余計ナーバスになってくる。
これで９月に入って１勝４敗。マジックはこの日５度目の消灯となり、雨で試合のなかった巨人との差は４。
ゲーム差だけみるとまだまだ阪神有利なのは事実。ただ、昨今の『ゲーム内容』の差をみたら、本当にリーグ制覇できるのかどうか、少し心配になってくる。