ヘンドンマイアの大通りを外れたところにあるその露店には、妙なモノが並んでいた。
回復アイテム:魔力の花 5.000.000G
メイジ胸アバター:フラワーブローチ 20.000.000G
材料アイテム:黒蓮 50.000.000G
よくあるボッタクリ露店、にしても妙であった。なにせ、そればかりが露店に並ぶ限界の12品目を埋め尽くしているのだ。
魔力の花は900個程、黒蓮は100個ほどが並んでいる。集めたその労力は買うが、露天主であるエレメンタルマスターの少女の意図を掴む事はできなかった。
ネタ露店だろうか、と特に気も留めず、私はその露店を通り過ぎようとした。その時だった。
20Mもするブローチが、一つ売れたのだ。近くにいたメカニックの青年が、ブローチを手に取っていた。
物好きな奴もいるものだ、と少々の驚きに身を委ねていると、次の瞬間には露店主の少女が露店を仕舞い込んで、暗い路地の奥に引っ込んでいってしまった。
ネタで並べていたのに売れてしまったから、面倒が起こる前に逃げたのだろうか、などと邪推をしてみたが、同じ路地に消えていくメカニックの青年の、期待に胸を躍らせるかのように表情を見て、私は首を傾げた。
一秒の判断で、好奇心が勝った。私は静かにその後を付いていった。
ほどなくして、私は彼等二人の姿を見つけ、そして……彫像のように体を硬くした。
暗い路地の中、少女はあられもなく服の胸元をはだけてそのアプリコットの輝きを持つ肌を外気に晒し、青年の股ぐらに顔を埋めていたのだ―――。
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エロ戦記ってこうですか! わかりません!