キュイーン ガガガ バチバチッ
白井「まさか本当にタンクの修理をするとはね・・・こんなのゲームならクリックで十分なのに」
キャロット「それはゲームだ。実際のポトリスワールドでは回復アイテムなど存在しない」
白井はキャロットの継ぎ目を溶接していた。火花が散って辺りが激しく明るくなった。
「しかし驚いた・・・まさか人間を乗せるだけであんなに早く動けるとは」
「操縦なら僕にまかせて、こう見えても銀勲章までランクが上がったことがある」
「銀勲章・・・?何のことだ」キャロットは首をかしげた。 チュイーン バチバチバチッ
格納庫ではタンク達が自動修理システムにそって並んでいる。
その横で白井が手作業で修理している。そしてタクトは作戦会議室にいた。
「やはり彼らは救世主だ。間違いない。数百体を相手に出来る能力がある」
「問題はそこではないでしょう!これからどうやって反撃できるか。焦点はそこです!」
「特攻だ!彼らを先頭にして陣形を整えて進めば・・・」
「救世主がやられたらどうするんです!それこそ全滅ですよ!!」
「いや、ならばいっそ帝国に・・・」 「ならば精鋭を・・・」 「いやいや、空爆部隊が・・・」
マイン「ええい!もうやめろ!帝国領に攻め入ることを考えているんだ!真面目に話してくれ!」
「将軍、しかし絶対的な力を持っている以上有効活用しなければ・・・」 カスタムキャロットが答えた。
「将軍、私に良い考えがあります」 トーキー作戦部長がすかさず名乗り出た。
マイン「作戦部長、何だね?」
トーキー「彼らのその力、それを最大限に発揮するためには大人数では足手まといになる。
つまり少数精鋭で行くことがベストと思われます。」
「ほらみろ!私の言った通りではないか!」 誰かが声を上げた。
トーキー「いや、まだ続きがありまして・・・」 トーキーは地図を広げた
「少数精鋭で行くことが一つ、そして大部隊で全面交戦する必要があります。いわゆるオトリ部隊です」
「オトリの大部隊はアラファート平原を進みます。ここは敵と交戦しやすい。そして精鋭部隊は裏のジャハラ森林を
通ります」