.NavyFIELD迷艦長38　あ、廃は分かれてください

国防軍に軍籍を置く軍事技術者の母と、軍人の父の間に生まれる。兄弟姉妹は無
く、一人娘。
両親は母方の叔母に養育の殆どを任せたりとどちらも多忙な人であったが、愛を
惜しまれる事なく育てられた彼女は
彼等の真っ直ぐで人に優しい性格を継いだ。
しかし両親が直向に軍に尽くす姿を見て育ったためか、物心付く頃には将来自分
も軍人として生きる事を自覚し、
自分に対して厳しい目を持つようになる。
主にその努力は既に幼年期から勉学に向けられ、良い結果を出すためには努力を
惜しまず、（両親や周囲はその努力を認めた上で結果を賞賛したものの）良い結
果を出す事だけが彼女自身にとっての存在価値となっていた。それは物分かりの
良い子どもだった彼女にとって、忙しいけれど優しい両親に対しせめてもの自己
表現であったといえる。
能力的に軍事技術者への進路を勧められるが、父親の上官にあたる軍人をたった
一度の出会いで崇拝し、士官になる事を決意。高校卒業後は国防軍の士官学校に
入学。
在学中、士官候補生として国防軍で研修中の所、時代は開戦を迎えた。
政府の対応に苛立ちを覚えながら疲弊する国防軍に仕え続けるも、国民軍の創設
を機に指導兵として国防軍への派遣が決まる。
実質は予備士官としての立場にありながらも、彼女の有能さと真っ直ぐな気性の
混在が現場に疎まれた結果であり、つまりは厄介払いであった。
平和を得るために戦いに身を置くものの、少々ストレスに弱く、人情派で女性ら
しい面を持つ。
しかしそんな士官に不向きな面を正すべく、今回の派遣に対しては前向きに構え
ようと努めている。