何も失ってないって?
君はひとつ大きな見落としをしている。
それは時間だ。いいかい、「時の翼」って奴は、
キャンパスに鉛筆で描かれた絵を擦るように
君の存在を削っていくんだよ。
あしかがやってきたのは午後一時だった。
僕はちょうどネットゲをおえて、煙草を一服しているところだった。
玄関のベルがカンコンとなり、僕がドアを開けると、
そこにあしかがたっていた・・・。
要するに、すべては僕の責任なのだ。
たとえどんなネットゲームでもあしかにwisするべきではなかったのだ。
18 :
名も無き冒険者:03/07/24 06:04 ID:YU41tN38
きっと、疲れているのよ
19 :
名も無き冒険者:03/07/24 06:05 ID:YU41tN38
自分が無力だと感じるとき、僕は本当に無力になる。
「変わりたい」僕は小さな声で言った。
20 :
名も無き冒険者:03/07/24 12:08 ID:bQPXZjyu
でも僕の言葉はあしかの耳には届かなかったようだ。
あるいは耳には届いても、その意味が理解できないようだった。
彼は一瞬口をつぐんだが、すぐにまた話のつづきを始めた。
やれやれ。僕はあきらめて座りなおし、2本目の煙草を吸った。
こうなったら彼にしゃべりたいだけしゃべらせた方が良さそうだった。
大学への出席も就職活動も、何もかもなりゆきに任せようと僕は心に決めた。
僕はあなたの仮面(ネカマ)の下にあるもののことをよく知っているし、その気になればそれを暴くこともできる。
I know what you are ,and I can reveal it when I want to do so.
僕は外人である彼女(ネカマ)を脅してアイテムを手に入れようと試みたが、
僕の英語力では全く通じなかった。意志の伝達ができないということは僕はそこに存在してないということだ。
その頃からだった、僕が物を書くときに英語を使うのをやめて日本語onlyに切り替えたのは。
僕はレモンドロップをなめながらしばらく様子を見ていた。
そして僕ならばせめて
I'll reveal what you really are whenever I want.
にするな、と思った。
悪くない。
25 :
名も無き冒険者:03/07/31 01:45 ID:AmnahtxS
ぜんぜん悪くない。
街について話す。僕が生まれ、育ち、そして初めて仲間と出会った街である。
前は海、後ろは山、隣には巨大な港街がある。ほんの小さな街だ。港からの帰り、あぜ道を走って飛ばす時には
チャットはしないことにしている。会話を入力し終えるころには僕はもう街を通りすぎているからだ。
27 :
名も無き冒険者:03/07/31 02:13 ID:bWWRikVO
おいしいサンド・ウィッチをつくるには
まずよく切れる包丁が必要だ。
28 :
名も無き冒険者:03/08/01 23:12 ID:Vo9jkNed
良スレを育てるにはまず頻繁なageが必要だ
29 :
名も無き冒険者:03/08/02 19:06 ID:sxIER0gD
今は間違った時間です。あなたは今ここにいてはいけなかったのです。
しかしUOによってもたらされた深い切り傷のような痛みが僕を追いたてた。
僕は手をのばして彼を押しのけた。「あなたのためです。」と顔のない男は僕の背後から言った。
「そこから先に進むと、もうリアルに戻ることはできません。それでもいいのですか?」
30 :
名も無き冒険者:03/08/02 19:22 ID:sxIER0gD
「それで6年間ずっとネットゲーなしでやってたの?」
「そうだね、最初はネットゲーを買うようなお金の余裕もなかった。でもそのうちにネットゲーのない生活になれちゃったんだ。静かでいい。」
「きっと幸せだったのね。」
「どうしてそう思うの?」
彼女は顔をしかめた。「だって私なんか、ネットゲーなしで一日も暮らせないもの」
「それは君が不幸だから?」
彼女はそれには答えなかった。
二つ、ね。
31 :
名も無き冒険者:03/08/06 10:44 ID:VJTrCjao
そこに古びた帽子をかぶったどことなく奇妙な老人がやってきて言った、
「ナカタは不思議な力が使えるのであります。」
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34 :
a:03/08/12 05:48 ID:wZea+wHn
オーケー、このスレッドはなかったことにしよう。
君は、何も見ていないし、何も書き込んでいない。
( ゚д゚)
36 :
名も無き冒険者:03/08/19 00:24 ID:DbBzHi6d
彼女はテーブルに頬杖をついて考え込んだ。
「ゲームの中では強かったの?」
「以前はね。僕が誇りを持てる唯一の分野だった。」
「私には何もないわ。」
「失くさずにすむ。」
37 :
名も無き冒険者:03/08/26 05:26 ID:8toVDTXM
「一週間も連絡なしにどこいってたのよ。私そういうの信じられない、というかそうされるのが
とっても嫌いなの。何だか取り残されていく感じがして。わかる?」
「急な用事だったんだ、急がなきゃ失ってしまうような。」
「寂しかったのよ、私・・・」
「わかるよ。すまなかったと思ってる。できることなら今すぐ君のところに行って抱きしめてあげたい。
また屋上のベランダから火事を見学しながら一緒にビール飲みたいよ。
でも君は豊島区から接続してて、僕は秋田から接続してる。会いに行くにも片道だけでうん万円かかる。
それに今夏だし南下なんかしたくないし、君の家ぼろいし、暗闇の中あんな急な階段登るのは慣れない僕に
とってはすごい恐怖なんだぜ。 それに知ってたかい?君のショートカットの頭、春らしい生命感溢れる素敵な髪型だ
って昔僕は誉めたと思うけど、実は被爆者かと見違えるくらいの代物だなと思ってたんだぜ。」
そういうと彼女のキャラは威嚇のポーズアクションを見せた。
「・・・わかったわ。ギルドのメンバー全員であなたを狙わせてもらうわ、
このゲーム内にあなたの居場所が無くなるまでね。」
38 :
名も無き冒険者:03/09/14 17:35 ID:taLIvaH0
ageざるをえない。
39 :
名も無き冒険者:03/10/10 05:13 ID:FIIQt3b7
「Vendor buy bank Guard!!」
初めて彼女に出会った時、ブリ1銀前で彼女の黄緑色の声色に心を奪われた。
あるいは、それは彼女の声ではなかったのかもしれない。
しかし、混雑していたその通りで僕は彼女だけを見つめていた。
声をかけようとしても、何か見当違いな台詞ばかりが頭に浮かび
僕は諦めて彼女のバッグからパワスクを盗んだ(本当はいくつか盗ったのだけれども覚えていない)
しかし、その行動はすぐに彼女に知られることになった。
僕は軽蔑の眼差しに怯えつつ
「でもね、よく考えてみてほしいんだ。僕らは今この場所で同じ時間を共有している。
これはとても運のいい事なんだ。この世界には何万人という人が存在し、僕らはその中の
たった2人だけのコミュニケーションを今この場で交わしたわけなんだ。
なんでもなさそうなことで、それはとても意味のあることなんだ。僕にとってはね。
そういうのって、わかる?」
わからないわ、と彼女は一言呟くと赤いゲートを僕の前に開き、さっさと入ってしまった。
僕も惹かれるようにそのゲートに吸い込まれていった。
彼女に最後にかけられた言葉は「Kal Vas Flame」
40 :
夜高:03/11/05 01:59 ID:7JK+ezBt
オーケー、このスレッドはなかったことにしよう。
君は、何も見ていないし、何も書き込んでいない。
41 :
名も無き冒険者:03/11/05 09:28 ID:47heKPJH
ネトゲが精神の解放に寄与するという考えは迷信であり、
好意的に言うとしても神話である。
少なくともMMOによるネトゲは誰の精神をも解放しない。
もしそのような目的の為にプレイヤーを志している方がおられるとしたら、
それは止めた方がいい。
ネトゲは精神を細分化するだけであり、それはどこにも到達しない。
もし何かに到達したような気分になったとすれば、それは錯覚である。
人は廃人にならずにいられないから廃人になるのだ。
廃人になること自体には効用もないし、それに付随する救いも無い。
42 :
名も無き冒険者:03/11/05 10:00 ID:8D23/7Cy
オーケー認めよう、僕はネトゲにはまりつつあることを。
「うまく馴染めないんだ、ここの空気にね」
僕はそういうと目の前のコーヒーを少し口にした、
それはすでに冷め切っていて、まるで泥水でも飲んでいるような気がした。
「そうね、そういうのってわかる気がするわ」
「私がここに来たばかりの頃、ずいぶんあなたには助けられたわ。
今でもそのことは感謝してる、あなたってとても素敵に見えたのよ。
きっとあなたは変わってしまったのね」
「そうかな?」
「ううん、すこし違うわね、…きっとあなたの中の何かが変わってしまったのよ。
もう前みたいにPTも組めない、違うかしら?」
「そうかもしれない」 僕は言った。
そう、彼女の言うことは正しいのかもしれない、僕はいつからかひとりでこの世界を走り回るようになっていたし、必要最小限の言葉しか言わずにすむよう心がけていた。
その結果として僕に与えられたものはごく僅かなものでしかなかった、失ったものなら数え切れない。
貴重な時間や以前言葉を交わしていた友人たち(もっともそれを友人と呼ぶかどうかについては議論の余地を多く残すところではあるのだが)
オーケー、保守ageだ。
やれやれ。
46 :
44:03/11/10 02:14 ID:+g4KP/pT
入り口があって出口がある、全てのものはそんな風にできている。
たとえばビデオゲーム。
その年僕はうまれて初めてMMOとよばれるゲームソフトをダウンロードし、
大学の講義にもほとんど顔ど出すこともなくプレイしていた。
学校に行かなくなったことで、友人たちの間で様々な憶測が飛び交った
らしいことをぼくはあとから知ることとなった。
あるものは「宗教にハマったらしい」といい、
またあるものは「長期の旅行に出ていると聞いた」といった。
中には「急進的な政治活動に参加している」と噂するものさえ現れたが、
結局僕はこのどれをも否定しなかった。
彼らの言うことはまったくの誤りであるようには思えなかったのだ。
俺しか(ry)
それはそうと微妙にくっついたりリアルの事情で離れたりしてた相方と
そろそろ正式に別離しそうです(´・ω・`)
B'zのOH!GIRL状態デスヨ_| ̄|○ シミルゼ
>>1 ,,―‐. r-、 _,--,、
,―-、 .| ./''i、│ r-,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,―ー. ゙l, `"゙゙゙゙゙ ̄^ \
/ \ ヽ,゙'゙_,/ .゙l、 `i、 \ _,,―ー'''/ .,r'"
.,,,、.,,i´ .,/^'i、 `'i、`` `--‐'''''''''''''''"'''''''''''゙ `゛ .丿 .,/
{ "" ,/` ヽ、 `'i、 丿 .,/`
.ヽ、 丿 \ .\ ,/′ 、ヽ,,、
゙'ー'" ゙'i、 ‘i、.r-、 __,,,,,,,,--、 / .,/\ `'-,、
ヽ .]゙l `゙゙゙゙"゙゙゙゙ ̄ ̄ `'i、 ,/ .,,/ .ヽ \
゙ヽ_/ .ヽ_.,,,,--―――――ー-ノ_,/゙,,/′ ゙l ,"
` ゙‐''"` ゙'ー'"
48は硬くなった
>>1のペニスをゆっくりと茂みの奥へと導いた。
52 :
名も無き冒険者:03/12/13 02:47 ID:GAxv7Vm2
かつて誰もがクールに生きたいと考える時代があった。
2chに慣れた頃、僕は心に思うことの半分しか書き込まないと決心した。
理由は忘れたがその思いつきを、ネトゲにわたって僕は実行した。
そしてある日、僕は自分が思っていることの半分しか
語ることのできない人間になっていることを発見した。
55 :
名も無き冒険者:03/12/18 19:34 ID:pK1Re1y6
ageないわけにはいかなかったんだ
良スレハケーン
57 :
名も無き冒険者:03/12/24 10:52 ID:yXNqg9UK
「もうネットゲームは辞めだ。ネットにも接続しない!」
あらためてかたちある言葉にしてしまうと、僕の心の中に大きな空洞の
ような感覚が生まれた。その架空の空洞の中で、僕の心臓は金属的な、
うつろな音をたてていた。
58 :
名も無き冒険者:03/12/24 11:24 ID:jOyTMh9J
そして僕は今日も山串を食べ続ける。もぐもぐ
つまんね
60 :
名も無き冒険者:03/12/24 23:36 ID:xTn3UnwP
てすとかきこ
62 :
名も無き冒険者:03/12/25 12:36 ID:XBKDzXPT
かつてもっと若い頃、私は私自身以外の何者かになれるかもしれないと考えていた。
ある日とつぜん黒服の男に導かれて、12人の妹達との幸福な生活が送れる島へ行けるかもしれない、と考えたことだってあった。
あるいはもっと現実的に−それが実際に現実的であるかどうかは別にして−−私自身の自我にふさわしい有益な
人生を手に入れることができるかもしれないと考えたことだってあった。
そしてそのためには自己を変革するための訓練さえしたのだ。
プロバイダとも解約したしパソコンだって何度も捨てようと思った。
しかしそれでも私は舵の曲がったボートのみたいに必ず同じ場所に戻ってきてしまうのだ。
それがネトゲだ。ネトゲはどこにも行かない。彼らはそこにいて、いつも私が戻ってくるのを待っているのだ。
人はそれを絶望と呼ばねばならないのだろうか?
そろそろ今の形ではネタ切れぽ
誰か小説書け
64 :
名も無き冒険者:03/12/29 04:30 ID:pVp+y0c+
「自分がもしネット・ゲームと出会っていなかったらって思う事ある?」
「ないよ」
「どうして?どうして思わないの?」
僕は以前、母親に同じ質問をされた事があった。
そしてその時返した答えは母親を喜ばせも悲しませもしなかった。
僕はじっと片手にバーボンを見つめながら気づいたんだ。
「羊が1024匹。。。」そう数えていると誰かが僕の背後からPKするんだ。
オーケー、僕はそのまま回線を切ったんだ。