侍魂part8 一発屋 健

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230名無しさん@お腹いっぱい。
8/10 ナンジャタウン、アフロジャック−ラジオ収録編− 続き・・

黒服と美女に連れられアフロでナンジャタンを闊歩したその様はまさにアフロによる蹂躙だったと言って良い。
−おつき合い頂いた皆さん−このアフロ誰?不思議そうな顔をしながらも丁寧な案内をしてくださった広報の方
奇異の目線を投げかけ、突拍子もない憶測をしてくださった奥さん 俺にむかって子供が走り出したら慌てて抱え上げたお父さん
足下にいたので手をかざしたら身体をビクビク痙攣させた子供 −お騒がせいたしました ナイス思い出ありがとうございます。−
その後、いよいよナンジャタウンのVIPルームをお借りしてラジオの収録に入ることになるのだが、本番という言葉の響きに素人仕様の俺の膀胱が危険信号を発したのでトイレへ行っておく事にする。
小用を終え、鏡の前でアフロの身だしなみである頭の形を整えているとガチャ・・ トイレのドアが開きナンジャのスタッフが一人入ってくる
!(なぜここにアフロがッ?)
思わず声をあげそうになって固まる青年、しかし驚くのも無理はない いつものトイレで普段いるはずのないアフロを目撃したら誰だって固まる
たっぷり3秒の思案後、彼はややうわずった声で口を開いた
青年 「おっ お疲れさまです!」
なぜかアフロをねぎらってくれた彼に対しこちらも挨拶をする 礼には礼で返さなければならない
俺 「お疲れさまです!」
同時に美しい角度の傾斜で一礼をするアフロ すると二人の間を支配していた緊張の糸がふっとゆるむ・・
挨拶は人と人との潤滑油である お互いの心を豊かにし人間関係を円満にする
使い慣れたトイレでアフロと遭遇という極めて特殊な場面で出会った俺と青年だったが、お互いの気持ちの良い挨拶を通して俺は彼と分かりあえた気がする。
ただそのすぐ後、分かり合えたはずの彼の選んだトイレが俺から不自然なまでに離れた一番奥のトイレだったのだがこのまま良い気分でいたいので、この際見なかった事にする。