そして厳選されてゆく厨房…電波処ケヤキ その2

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623名無しさん@お腹いっぱい。
私は時を戻したかった。遥か昔の、輝いていた頃のけやきに。
だが、想いは幾度となくエンに踏みにじられ、私にも限界が近づいた。
「もう、終わりにしたい」
けやきは、他人から蔑まれた、私の最後の居場所だった。
私は楽しかった。皆から慕われ、尊敬された日々が。
だが、すべては終わった事なのだ。もう、私に出来る事などない。

…ん?…メールが来たようだ。差出人は分かっている。
私の唯一の友人、ジャックだ。私はそんな大切な友人まで裏切ってしまった。
私は、こんなにも堕落してしまったのか…。最後のメッセージをジャックに…。

「Dearジャック、すまない。君の経歴を勝手に使った。許してくれ…。
だが、それでも私にとって、君が一番の親友である事は変わりない…From誠司」
これで、もう思い残す事は何も無い…。私は、もう十分に楽しく生きた…。

今、静かに時を止めよう…。

―鈴木誠司・享年42歳―