神戸女学院大学の内田樹助教授のウェブサイトで、内田助教授が自分の著書『ためらいの倫理学』への批判DMを、DM送信者に無断で自分のウェブサイトに公開するという行為に出ました。
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife/3949/ の「夜霧も今夜もクロコダイル」、6/23日付け。DM送信者が抗議したところ、
http://village.infoweb.ne.jp/~fwgh5997/cgi-bin/board.cgi >ご存じなかったかも知れませんが、ウチダは「ネット上に載ったテクストは
>コピーフリー」という立場をとっております。
>もちろん私のメールもサイトのテクストもすべてコピーフリーです。
>私あてのメールも、ウチダがすでに公開したテクストについてのコメントの場合は,
>学術論文と同じく、「引用」として扱うことにしております。
>その場合はどなたについても引用することについての了解は求めておりません。
>「私は私信としてふたりきりで話したい個人的な思いを書いたのであって、
>それを公開されてたいへん不本意であった」という場合にはもちろん謝りますが、
>いまのところそのような抗議は誰からも頂いておりません。
>今回のものも、ご自分からすすんで全文を公開されていることから
(註:DM発信者が抗議の意味で自分のサイトに経緯を紹介したのです)
http://sapporo.cool.ne.jp/daitakayama/process1.html >分かるように、できるだけ多くの人に向けて発信したご意見のように
>私には読めましたので、「学術論文」扱いをさせていただきました。
>インターネット上の情報についてはそれが誰によって発信され、
>その「真意」は何であるか、ということを「遡及的に確定する」
>ことではなく、それがだれに受信され、どのような「効果」を及ぼして
>いるかを優先的に配慮される、というのが「バルト主義者」ウチダの
>立場です。
という、なかなか豪快な反論で一刀両断。
しかし著作者人格権のうち公表権、氏名表示権などに抵触している可能性大。
学者は怖いです。
メールは私文書だからマズイね。
でも彼のメールは読書感想文のレベルではなく
もっと食い込んでるし、学者先生も入魂の一冊だったからな。
学者先生がアレを受け取って議論として「学術論文」としてレスするに
値すると判断するのはわかる。
両者の文は共に面白いね。
http://sapporo.cool.ne.jp/daitakayama/process1.html まぁ、それでも他人の文なのだから名前を伏せるとか
一言断るのが筋だとは思うけどな。
私の経験だと学者に常識を期待するのはちょっと高望みしすぎだ。
いつに無く評価が甘いけど、理由は彼らの文章が興味深かったから。
面白いと思う。