Levi Strauss & Co.リーバイス/Levi's part 131
2000年頭にリーバイジャパンが当時のエドウィン等から社員を引き入れまくる
これと同時に年配組みがいなくなって、社員が入れ替わる形となる
エドウィン社員増えた事により「アウトレットやろう」「SALEやろう」といった
安売り傾向に走るようになる。継続品番も細かく入れ替わり、売れない品番の増加、
中国製も増えてSALEの連続でどんどん品質低下していく。
レギュラー品番の安売りで満足できなくなった顧客増加のため、LVCもSALE開始
最終的にはファミリーSALE等であり得ない値段で販売する所まで行く
これのしわ寄せが栄光商事を中心としたLevi'sの二次問屋へと行く形となる
直営店が先行販売→数ヵ月後に二次問屋や各小売店へ販売する形で商品提供開始
→小売店に並んだ1ヶ月後くらいには、直営店やアウトレットがSALEで投げ売り
→仕入れ価格よりも安い商品もあるため、まともに販売出来ないとして各小売店が
二次問屋へ抗議する→リーバイジャパンは知らぬ振り
そうこうしている間にリーバイスの商品イメージの低下、信頼の失墜へと繋がる
業績低下、赤字の連続が続くため、アメリカリーバイス本社から世界統一規格の
話が出てくる。
これによりLVCもXXチームとして別会社扱いとなり、リーバイスジャパンの権限が
ほとんどなくなる形となる。
アジアリーバイス支部の商品と、XXチームの商品をリーバイスジャパンが仕入れて
販売する形がメインとなり、更に日本消費者のニーズからかけ離れる形となる。
新しいスタンスを取ったリーバイスは「安売りしない事、大手チェーン店からの撤退」
を大々的に宣伝し、イメージ回復を図る事に力を注ぐことを目標とした
XXチームも同様に「大手セレクトショップ」を中心としたショップへ取引開始
これにより、今まで販売してきた専門店の大部分がLVCを扱えなくなる形となった
「接客重視でよりお客さんに親身に販売していく事」「SALEに繋がるネット販売禁止」
「イメージ低下へと繋がるSALEの禁止」がXXチームの目標だったようだ
しかし、大手セレクトショップはネット販売重視が多く、リーバイスジャパンだけ
ネット販売OKという流れに不満が表れ、「メールではやり取りOKだろう」と、カートを
使用しないショップや、カートを使ったネット販売を始めるショップが続出。
最近ではネット販売禁止はやめたのか、ネット販売は普通に行えるようだ。
これにより、専門店の不満が大きくなり、二次問屋に講義をするも、前回と同じく
リーバイスジャパンやXXチームは電話の居留守やメールの返信もスルー
LVCが取り扱えなくなった事により、売り上げが8割減となり、栄光商事がLevi'sの卸から
撤退。関東地方のほとんどの専門店がLevi'sの取り扱いができなくなる形となった。
すぐSALEの入るレギュラーだけでは売り上げが厳しく、またMade in JapanやUSAの
シリーズはオーダーしても入ってこないという制限もあった様で、終わり際は展示会も
閑散としたものだった。
ちなみに青山のLVC戦艦店は栄光商事の直営であったようだが、こちらも宣伝効果は薄く
早々に閉店をした模様。後にこれの代わりと言う形でリーバイスジャパンが新宿店を
オープンしている。
現在では専門店を軽視してから数年経つが、LVCはネット販売の解禁、SALEもいくつか
出てきており、またレギュラーすら撤退予定であったライトオンにもLVCが並んでおり、
当初予定していたイメージの改変には程遠い形となっているようだ。
レギュラーの方も「細身品番が多すぎるため、品番を絞り、より堅実に売っていく」と
いう方向性とは真逆に「細身品番中心」「SALEやアウトレットの継続」「チェーン店への
依存」のどれも解消されていないようである。
顧客の求めている「力の入った定番品番の安定した供給」「安心できる商品イメージ」
「最寄りのお店で気軽に購入できる」といった希望は当分期待できないものと思われる