苑子 Part19【´_J`】

このエントリーをはてなブックマークに追加
106名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!
四国に着いた男。
だが、腹が減ってきた。
考えてみれば朝からなにも食べてないのだ。
所持金は僅かしかなかったが、この地方名産の手打ちうどんを食べることにした。
男はポケットに手を入れた。
「あれ?」
あわててもう片方を探す。
「金がない…。」
さっき駅で落としたのか、あわてて引っ返すと、駅員に財布が届いていないか尋ねた。
黙って首を振る駅員に愕然とした男は最早これまでと、景色の一番よく見える高台はないかと尋ねるとそこへ向かった。
柵を乗り越えると男は目を閉じ肌寒い潮風を全身に感じると体の重心を前にかけながら柵から手を離した。