480 :
歌姫の騎士:
「ぃ・・・ぃ・・・」
同じく悲鳴を上げることはできないが汗を流し苦しそうな表情でふるえている。
(きゃらいよ〜!おきゃ〜しゃんかりゃいよ〜!)
母であるみくに助けを求めるが、みくは眠ったままである。
ここまでやれば起きてもおかしくないのだがあらかじめみくには眠り薬を飲ませておいたので
起きることはなかった。
お兄さんは茎に実っている赤ゆっくりにすべて同じ処置を施していく。
(おみじゅ〜!)
(おみじゅのましぇて〜!)
(かりゃいよ〜!)
(はやきゅうまれちゃいよ〜!)
すべてのゆっくりが苦しそうにプルプルふるえている。
赤ゆっくりは今すぐに生まれて、水を飲みたかった。
しかしそれは許されない、今生まれれば生命の維持に必要な物がまだ完成してないため、
生まれた途端に死んでしまうからである。
赤ゆっくりは水を飲むことができずただ苦しみふるえ続ける。
「てめえらが生まれるまでの間毎日飲ませてやるからゆっくり生まれろよ」
お兄さんは生まれるまでの間、毎日わさびやからし水を飲ませてやるつもりだったが、
赤ゆっくりたちは全て茎に繋がったまま死んでしまい、お兄さんの計画は失敗してしまった。
赤ゆっくりが死んだと知らないみくは翌日あかちゃんゆっくりうまれてねと幸せそうな顔をしたのが
ムカついたので顔を蹴り潰してやった。