920 :
san:
このメールの前の電話内容
御堂岡より着信
北芝 「何だ? 今更電話なんかしてきやがって」
御堂岡 「おめえよぉ、法廷サボって、どこ行ってたんだよぉ」
北芝 「お前、何言ってんだ?」
御堂岡 「いつもいつもよぉ、俺が電話すると出ないでよぉ」
北芝 「なに? 何言ってんの、お前。正気か?」
御堂岡 「俺が待っててもよぉ、来たことないじゃねーか」
北芝 「……。お前、何のために電話してきたんだ?」
御堂岡 「ヒーヒッヒッヒッヒ」
その直後、北芝健は三枝に電話をかける
北芝 「今、御堂岡から電話がありましてね」
三枝 「え? 御堂岡から?」
北芝 「それが演技なのか、さらに頭がおかしくなっちまったのか、わかん
ないんですけどね」
三枝 「どういった内容なんですか?」
北芝は先の内容について触れた。
北芝 「何なんですかねぇ?」
三枝 「おそらく目的は、6日のイベントを中止させることでしょう。林田
さんのリポートでも、結局は奴の胡散臭さが浮き彫りになっている。第三者が
存在するリアルの現場で話をされたら、キーッ、となるしかないですから。イ
ベントでどんな内容が話されるか心配で心配で仕方ないのでしょうが、現状で
は相談できる相手もいない。気も狂わんばかりの状態だと思います。演技か、
さらに頭がおかしくなったのか、うーん、両方でしょうね。北芝さんとの間で
法廷など開かれたこともないのに、そういうことを言ってくるのは、奴の頭の
中には妄想から出た裁判の模様が現実にあったように刻まれているんじゃない
ですか」