裁判員裁判:被告の父親に3人が質問 神戸地裁
兵庫県明石市で、父親(74)を殺害しようとしたとして殺人未遂罪に問われた無職、
砂野政雄被告(40)の裁判員裁判が7日、神戸地裁(東尾龍一裁判長)で始まり、
弁護側の情状証人として出廷した砂野被告の父親に裁判員も積極的に発言した。
父親は弁護人の質問に対し「厳しい処罰は求めない」と証言。
裁判員は刑の重さについて難しい判断を迫られそうだ。
地裁に出向いた裁判員候補者42人のうち3人の当日辞退が認められた。
残る39人から男性2人、女性4人の裁判員と、男性2人の補充裁判員が選ばれた。
初公判は午後1時20分すぎに開廷。砂野被告は起訴内容を認めた。
被告の父尚正さんへの証人尋問で、裁判員3人が質問。左から2番目のスーツ姿の男性が
「(検察側質問で答えた)『私が加害者かもしれない』という言葉を具体的に説明してほしい」と求め、
尚正さんは「被告が十分給料がもらえない時、私たちが十分助けられなかった」と答えた。
尚正さんは閉廷後、裁判員裁判の対象となったことを報道陣に問われ、「裁判員制度だからといって、
大げさにしすぎです。そっとしておいてほしい」と話し、タクシーに乗り込んだ。【吉川雄策】
http://sankei.jp.msn.com/topics/affairs/3821/afr3821-t.htm