美人女優Sがバラしちゃった「江原啓之氏『オーラの泉』スピリチュアル霊視」の仰天カラクリ
週間大衆2月4日号より
「いまや、そこらへんのイケメンタレントのインタビューを載せるより、彼の特集を来んだ号のほうが売れますからね。世の主婦やOLたちは欲しているんですよ、彼のように柔和な雰囲気で悩みを解決してくれる“教祖さま”を」
こうベタ褒めするのは、女性週刊誌の編集者だ。
20代〜40代の女性を中心に絶大な支持を得ている“彼”とは、ご存じスピリチュアルカウンセラーの江原啓之氏(42)のこと。
「江原氏の手法は、英国生まれの“スピリチュアリズム”という思想を基に、霊視によって前世や守護霊をいい当て、人々の相談に乗るというものです」(芸能記者)
そんな江原氏が出演する番組は軒並高視聴率を挙げ、出版する本も、次々とベストセラーになっているのだ。
「さらに武道館で『スピリチュアルヴォイス』としてコンサートを開くなど、歌手としても活動しています」(前同)
まさに飛ぶ鳥を落とすいきおいの江原氏。そんな彼を全国的に有名にさせたのが、美輪明宏と共演するテレビ番組『オーラの泉』(テレビ朝日)だ。
「もともと、深夜帯だったんですが、当時から10〜15%という、深夜では異例の高視聴率を稼ぐ番組で、その実績からゴールデンタイムに進出。
毎回、豪華なゲストを招き、江原氏が霊視するんですが、本人しか知らないような過去をズバズバ当てていくので、わざわざタレントの方から、番組に出たいというケースも多い」(テレビ局関係者)
霊能力か、占いか、はたまた…。なんにせよ、出演者が皆、江原氏の言葉を真剣に聞き、感涙しているシーンを見掛けることも少なくない。
放送ジャーナリストの小田桐誠氏は現在の“江原ブーム”を、こう分析する。
「宗教と同じで、閉塞感のある時代では何かにすがりたい人が増えるんです。そこに現れたのが、前世や守護霊をキーワードに生き方を説く江原氏だった。テレ朝は、それに目をつけたわけですよ」
まさしく、“時代が江原氏を求めた”といっても過言ではないのかもしれない。
だが、そんな“江原ブーム”の中、本誌は『オーラの泉』の制作現場で行われているとされるある“重要疑惑”を掴むことに成功した。
折しも先週発売の週刊文春で、江原氏の霊視をインチキとする記事が掲載されたばかり。
その内容は、女優の壇れいが同番組に出演した際、江原氏は壇の“死んだ父親”を霊視。壇がまだ幼い頃の話をしていたのだが、なんと、亡くなっていたのは、彼女が宝塚デビューした後に母親が再婚した継父だったのだ。
「つまり、今も健在の実父しか知り得ない話を、江原氏は霊視していたことになるわけです」(前出・芸能記者)
時を同じくして、本誌が入手した“重大疑惑”の火元は、なんと、実際に『オーラの泉』にゲスト出演し、江原氏から霊視してもらった、連ドラ主演級の女優Sなのである。
件の女優Sから直接、話を聞いた雑誌記者が明かす。
「Sは江原氏の大ファンで、『オーラの泉』の出演以来が来た時は、すごく嬉しかったそうです。ところが、収録が始まると、“最初は私の過去や家庭環境を当てていくから驚いたけど、途中でアレ?と思った”というんですよ」
霊視内容が打ち合わせと酷似
上品な和服に身を包み、優しい口調で「前世が見えます」と説く“江原節”に、おかしな点があったというのだ。
「Sがいうには、収録の一週間ほど前に番組スタッフがやって来て、“プライベート”を根堀り葉堀り、三時間近くかけて聞き出されたそうです。
ただ、その時は他番組の打ち合わせも重なっていたので、気にしなかったそうですが、『オーラの泉』収録中に、ふと、“江原さんの霊視の内容とスタッフが私から聞き出した話は、まったく同じだ!”と気付いたそうです」(前同)
どうだろう、これがもし事実で、打ち合わせの内容が江原氏の耳に入っていたとしたら――霊視にはカラクリがあると思わせるではないか。
「江原氏と会うのを楽しみにしていたSは、よほどショックだったんでしょうね。悲しい顔で“ちょっと、ガッカリしてしまいました”とポロリとこぼしたんですよ」(同)
むろん、Sの証言だけで、江原氏の霊視がデタラメだとはいいきれない。
しかし、江原氏や彼が出演する番組には、以前から様々な疑惑がつきまとっているのも事実だ。
>>557〜
手書き(手打ち)?面白いよ
ありがとう!
「実際、江原氏が出演したフジテレビの番組に対し、NHKと民放各局が作る第三者機関『BPO(放送倫理・番組向上機構)』が調査を始めるなど、ヤラセ疑惑が噴出しました」(前出・関係者)
それだけにSの話を耳にすれば、あの『あるある大辞典』のときのような“ウラ”があるのでは? と疑ってしまうのも無理はない。
作家の麻生千晶氏も、江原氏の霊視を「スプーン曲げと同じ」とした上で、いまのテレビ局の姿勢を批判する。
「スピリチュアルか何か知りませんが、前世や守護霊を持ち出して人の悩みを解決すること自体、インチキとまではいいませんがいかがわしい。テレビ局のディレクターだってわかっているでしょう。
ただ一番の問題は、そうした“信憑性のない番組”を公共性の高いテレビを使って流すテレビ局ではないでしょうか。倫理感を疑いますね」
むろん、江原氏のカウンセリングを信じる信じないかは個人の自由で、実際に救われた人も多いだろう。
だが、その裏側では、美人女優Sのように“平成の人気者霊能力者”江原啓之氏に憤りを感じているゲストが、芸能界にはたくさんいるのかもしれない…。