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42エロゲ屋不作劇場
綾香「姉さん、そんなのまで着なくていいよ・・・」

  芹香は服の上からエプロンドレスを着ようとしていた。

 綾香「これも、これもいらないっと」

  綾香は芹香のカチューシャと胸のリボンを取る。

 芹香「・・・マルチとセリオは着てました・・・・」

 綾香「こんなの男の趣味だって、あんなの喜ばせることないでしょう。こんな格好を見せるのは浩之だけにしときなさい」

  そういって綾香はエプロンドレスを細かく引き裂いて適当なものを選んで手に巻いていく、バンテージの代用品にしようとしているのだ。

  芹香は黒い長袖のシャツとロングスカートに白いストッキング。綾香は白い肩が膨らんだシャツに膝下15センチぐらいのスカートと黒のストッキングといった格好になった。装飾品のカチューシャやリボンにエプロンドレスは脱衣所に置いていかれた。

 綾香「とっちめてやる」

  感触を確かめるように拳を連続で突き出す。空気を裂く音や床を蹴る音が頼もしく感じる。

 綾香「よし! いこう姉さん」

  通路を通って部屋に入るとテーブルとイスが新たに具えつけられていた。その一つに男が座っている。

  男は酷く残念な顔をした。

 悪魔「せっかく用意したの、気に入らなかったかい」

 綾香「立ちなさい」
43エロゲ屋不作劇場:2007/09/24(月) 12:07:04 ID:CMJe6V4C
綾香は男を無視して、一歩前に出て構える。男が立ち上がったと同時に

 綾香「はっ!」

  回し蹴りが側頭部に吸い込まれるように入った。手応えが無い。

 綾香「はい! たぁ!」

  パンチを男の顔面に何十発も全力で叩きこむ。男の顔には傷一つできない。当たる瞬間、力が空気に溶けていく感触なのだ。

 悪魔「ほい」

  男は無造作に手を上げて綾香の両手を掴んだ。

 悪魔「お腹が空いただろう。食事にしようか」

  笑顔で応える。綾香は驚きを隠せない。手に力を込めて男の手を振り解こうとしてもビクともしない。あきらめて力を抜くと男の手が離される。この時やっと目の前の男が人間ではない事を信じた。

 悪魔「二人ともテーブルに手をついてスカートを巻くってパンツを下ろしなさい」

 綾香「なっ!」

  綾香は絶句して、芹香は首を何度も振って抗議する。

 悪魔「お尻の傷を治療するのさ。人間の医者は傷を見なくても治療できるのかい?」

 綾香「自分達でやるからほっといてよ。薬箱ぐらいあるんでしょ」

 悪魔「恥かしがらなくてもいいんだよ。二人とも女の子なんだから肌に傷が有るのは好ましくはあるまい。我なら簡単に消せる。つけた当人がいうのも気恥ずかしいがね」