764 :
序章:
かつて、ネットの片隅に楽園があった・・・・。
愛好家たちが集う、小さな小さな楽園だ。
その楽園こそが、私たちの居場所だった。
だが、今やその楽園は、私の瞼の裏にしか見つける事はできない。
流れ落ちる涙に湿った・・・・閉じた瞼の裏にだ・・・・・。
私たちの小さな楽園は、ある日、闇に覆われた。
驚き、見上げたそこにあったのは、巨大な暗雲だった。
暗雲は、何の前触れも無く、嵐と稲妻を巻き起こした・・・・。
うねりを上げる中傷の嵐が、談笑が咲き乱れる私たちの楽園を席巻した。
数百の掲示板と数万のスレッドを引き連れて・・・・。
DOS攻撃と荒らし投稿の雷鳴が、憩いの泉が湧く私たちの楽園を蹂躙した。
数百の削除人と数万のネラーと共に・・・・