▽:-Master of Epic-E鯖隔離スレDay34
第2話 『こぐお侍現る』
Kirsh「くそっ、こんなときに……」
Kirshは運命を呪った。
王国で仲間を集めタルパレに向かおうと思ったが、
どうやらビスクに攻められてるらしい。
ELG指揮官「T字集合! 不利なのでT字までビスクくるまで待ちます!」
司令官から放たれる残酷な命令。
Kirsh「こう言っちゃ悪いが、待ち戦術に徹したら戦いが長引いて助けにいけない!」
Kirshは意を決して正門へと向かう。
Kirsh「多少遠回りだが高原経由でいくしかない!」
そこで脳裏に一人のこぐおの姿が浮かぶ。
Kirsh「あいつが…あいつが居てくれたらきっと手を貸してくるのに……」
そう呟くが、肝心の『あいつ』は検索に引っかからなかった。
――プレ・エイシス――
コンチ「むっ、いま…おいらの助けを呼ぶ声が……」
PT2「いや、助け必要なの俺らだし」
PT3「なぁ、やっぱりヒーラー0でエイシスで狩りは危険じゃないか?」
PT4「コンチ…今日こそ言ってやる! プレで無謀な特攻はやめてくれ!!」
コンチ「プレで死んでもワラゲで死んでも変わらん」
PT全員『いや、プレ回収困難なところで死ぬとヤバイからっ!!!」
PT5「そこで死体回収100の俺は唯一の勝ち組だな^^」
コンチ「リザ〜。リザおねがい〜」
コンチはプレのエイシス長老部屋でPTと仲良く死体となっていたのであった。
――ワラゲ・高原――
Kirsh「よし、もう直ぐ渓谷だ…ぐはっ!?」
背後から何者かに斬られる。
ビスク兵A「へへへっ、一人で弓使いがこんなところを散歩は危険だぜ」
Kirsh「くっ…」
間合いを取ろうとするが
ビスク兵B「これでも逃げられうかな〜」
もう一人のビスク兵がバインドで動きを止めてくる。
Kirsh「一人じゃなかったの…ぐほぁ!!!!?」
腹部に命中したヘビ弾でKirshは悶絶する。
Kirsh「くそっ! こんなところで朽ち果てるわけには…」
ゆっくりとチョッパーを持つビスク兵が近づいてくる。
――ワラゲ・タルパレ――
かつては生産施設などがあったここタルパレは
すでに中立すら住むことをが出来ない状態にあった。
ある一人の独裁者の手によってこのタルパレは占拠されていたのである。
ごんた「くっくっく」
ごんたは玉座に座りながら笑みを浮かべる。
ごんた「ホムンクルスから作成した400人のごんたシリーズで
タルパレはわたしのものになった」
ごんたの前には400人のごんたシリーズが整列していた。
MrOK「これでお前の『ワラゲ住人全部kill』の夢も近いというわけだ」
MrOK――ごんた四天王の一人で『勝利のMrOK』の名を持つ。
勝つためには手段を選ばず、戦った相手からは必ず恨まれる特技をもっていた。
PHANTOM「ごんたシリーズ30名を率いて
タルパレにやってきたTACTメンバーを追い返した」
PHANTOM――かつてはELGで勇名をはせた猛者だが、黒羊の手によりその地位を追いやられ、そこをごんたに拾われた経緯がある。
MrOK「ほかの四天王2名はどこだ?」
PHANTOM「プレにいってる――」
ごんた「もうすぐだ、もうすぐワラゲの全てをkillできる時が来る」
ごんは歓喜の笑いを上げる。
ごんた「アレが完成すればな! 完成すれば全killも思いがまま」
ごんたの笑いの中、牢につながれたもにこがか弱い声で祈るように呟く。
もにこ「きるしゅ…助けてもにぃ……」
次回予告
本来助けに行くはずのコンチ…しかし彼はプレのエイシスで死んでいた!!
もうKirshに未来はないのか……。
Kirsh「もにこが俺を呼んでいる…」
コンチ「おいらはリザを待っている〜」
次回『エイシスの中心でリザを叫ぶ』