御崎の兄6

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401名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!
1の家臣でござる。
この度は殿がかように愚かしき板を立ててしまい、
家臣一同お詫びの言葉もござりませぬ。
殿は先の戦での大敗以来すっかりお心を病んでしまい、
昼は村娘をかどわかし、
夜ごと酒を召しては家臣に斬りかかる毎日でござる。
奥方様は病で倒れ、折からの飢饉で民は飢え苦しみ、
近隣諸国の大名はこれ幸いとばかりに
わが国との国境を侵し始めている次第にござりまする。
家臣の中にも殿に翻意をいだく者が多く、
このままではお家存亡の一大事になりかねませぬ。
しかし、ご安心下され。
間もなく殿には出家していただく手はずにござる。
殿が寺に向かう途中に手練れの者をひそませ、
殿のお命を頂戴する算段が整っておりまする。
その後は殿の甥にあたられる茂名の上様を
殿として迎え我ら家臣一同忠勤を尽くす心づもりでござる。
皆様方には迷惑をおかけして、まことに申し訳ござりませぬが、
今しばらくの辛抱でござる。
なにとぞ、なにとぞ殿の此度の所業をお許し下さいませ。