御崎の兄6

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387名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!
「こんなはずじゃなかったのに…」
ディスプレイを前にして1は戦々恐々とキーボードを叩く。
目頭が熱い。辛い。もう終わりにしたい。でも…出来ない。
皆に一番痛いところを突かれてしまった
これほどまでの醜態を晒すとは思ってもいなかった。
今日は人生最悪の日だ。もう死にたい。でも…手だけは動く。
皆を罵倒する書き込みを続けて行く。
「…っ!」
そしてまた1を罵倒する書き込みを見つける。
涙が止まらない。嗚咽が止まらない。
何で?どうして、ボクがこんな目に…。
ホントは笑いたかった。ホントは皆にウケたかった。
「ホントは…ともだ・ち・・」
ガシャアッ!! 感極まった1の両腕がキーボードを叩く。
それだけは認めない。それだけは拒否する。
だってそれを認めてしまえば…ボクがボクじゃなくなるから…。
「ボ…ボク…は、ダメ人間…なんか…じゃない……」
そうつぶやくと、1は手首に冷たいカッターの刃を押し当てた。