御崎の兄6

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325名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!
「Big Motherにようやく適切な評価がなされた」と感じた人も多いはずだ。
我々はこれまで彼女ほどの高いメッセージ性を持った音楽を聴いたことがあっただろうか?
ともすれば韻を踏むだけの軽薄な音楽になりがちなヒップホップに彼女は魂を込め、
パワービートを注ぐ。彼女の力強さの前では、他の曲はBGMに過ぎない。
また、パワービートは、メッセージ性を失った商業音楽への批判でもある。
彼女が反商業主義であることは、長年にわたる彼女の無料ライブ活動からもうかがえる。
いわば彼女は、商業音楽というテーブルクロスに自分の料理を飾っている。
それは、「商業音楽などに私の音楽は負けない」という彼女の自信の表れであり、
確かに我々は一人残らず彼女が伝えんとしていることを理解できているではないか。

そして、彼女は洋楽に近づこうとする邦楽にも警鐘を鳴らしている。
日本的な布団たたきを用い、仏教にも通ずる1日1000回のビートを生み出し叫ぶ姿は、
邦楽の安易な洋楽化へのアンチテーゼであり、日本語の重要性を再認識させる。
やはり日本人には日本語のメッセージが最も心に響くのだ、と。

高いメッセージ性と強き魂、これこそが音楽の本質であることを、
彼女はその圧倒的なライブ感のもと、我々に伝えようとしている。