あれは、もう15年前のことになります。当時、早稲田の1年生だった
ぼくは、東京の下宿にピアノを持って行っていなかったので、近所の
高円寺ヤマハ音楽教室でピアノを借りて練習したり作曲をしていました。
「ネルケン」は、このヤマハで知り合ったアマチュアピアニストの一人に「
この近くにいい喫茶があるよ。」と連れて行ってもらった、ぼくにとって
初めてのクラシック喫茶でした。
ともかくここを知って以来、ヤマハでの練習の後は毎日のように行って、
かたっぱしからいろんな曲をリクエストして聴いていました。あの頃が、
今までで一番音楽そのものに狂っていたんじゃないかと思います。
289 :
名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:02/12/17 16:43 ID:icpPDqaC
290 :
名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:02/12/17 16:43 ID:2B525VO3
岡田先生へ
初めまして。
HP拝見させて頂きました。
先生はとてもピアノがお上手ですね。
僕、感動して涙が出ました。
お気に入りは「朝の海」です。先生の新曲を早く聞きたいです。
あとエッセイもすばらしいですね。
では
おからだにお気をつけて。
実際、ほとんど、人類と口をきくこともありませんでしたし、大学なんて
月に1、2回くらいしか顔を出していませんでした。「ピアノと遊ぶ会」
を友人と結成して演奏や自作発表活動に動き出したのも、大学3年になって
からのこと。その頃はただ、一人でピアノ、レコード、スコアと対峙していました。
ご報告
平成14年11月15日付官報を念入りに拝見致しました。
「岡田克彦」というお名前は社会保険労務士試験合格者名簿に掲載されておりませんでした。合掌。
岡駄先生!
2chで遊んでないで、来年の「お品書きサロンコンサート」のための
ピアノの練習やってください。
本番まで、もう一ヶ月少々しかありませんよ!!
294 :
名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:02/12/17 16:43 ID:2B525VO3
岡田先生へ
初めまして。
HP拝見させて頂きました。先生はとてもピアノがお上手ですね。
僕、感動して涙が出ました。
お気に入りは「朝の海」です。先生の新曲を早く聞きたいです。
あとエッセイもすばらしいですね。
ではおからだにお気をつけて。
もちろん、ピアノの演奏の方は、大学3年以降、いろんなプロやアマのピアニストと
出会って大いに刺激を受けたのですが、自分なりの和声法や対位法等
の作曲技法は、この頃にほとんど見つけることが出来たように思っています。
たしか、8月のとても暑い日でした。いつものように練習の後「ネルケン」
へ行き、その頃大好きだったモーツァルトのリンツを今日は誰の指揮で
聴こうかな? とレコードリストをめくっていたところ、ものすごく古い
録音で聴いたこともない奇妙な曲が始まりました。
まず、ト短調の主和音に基づく、ピアノの不気味な分散和音が32分音符
で始まり、それにのって、弦のユニゾンが陰鬱なメロディーを奏で始めた
のです。このト短調の重さからして、既に強烈な印象を持ちました。
298 :
名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:02/12/17 16:44 ID:2B525VO3
岡田先生へ
初めまして。
HP拝見させて頂きました。先生はとてもピアノがお上手ですね。
僕、感動して涙が出ました。
お気に入りは「朝の海」です。先生の新曲を早く聞きたいです。
あとエッセイもすばらしいですね。
スコアも買いたいと思っています。
ではおからだにお気をつけて。
真夏だっただけによけい感じたのかもしれませんが、熱くエロティックな
響きに、目の前がぼーっとなってしまいました。そのうち、平行調を経て、
音楽は地平線を飛び立ち、宙に解き放たれ、ひと所にとどまることなく、
次第に美しく移ろってゆく。…気がつくと、もう既に何回も転調しているのです。
300 :
名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:02/12/17 16:44 ID:2B525VO3
岡田先生へ
初めまして。
HP拝見させて頂きました。先生はとてもピアノがお上手ですね。
僕、感動して涙が出ました。
お気に入りは「朝の海」です。先生の新曲を早く聞きたいです。
あとエッセイもすばらしいですね。
ではおからだにお気をつけて。
まず、この魔術のような転調に開いた口が塞がらなくなりました。
そして、第2主題のモチーフがヴィオラとセロのユニゾンで提示される
頃には、もうコーヒーが冷めてしまったのもおかまいなく、そのしっとり
とした響きに聴き惚れてしまっていました。続いて、ゆったりとしたピアノ
の三連符のアルペッジョにのって第2主題が展開されてゆくくだり。
思わず息をのむ同主調移行の美しさ。それだけではありません。
どうしてプロフィールから、社労士目指してるって文章外したの?ん?
再現部では、シャープ系の遠隔調にまで行ってしまって、いったいこの先
どこに連れてゆかれるんだろうと思っていると、弦楽器によって形成される
ニ長調が静まりゆく中、ハッとさせるように、ピアノがあの懐かしいフラット
2つの変ロ長調(つまり、原調の平行調)で突然第2主題を歌い始め、
予想もしなかった、意外な原調復帰のための複調を見せてくれました。
本当に懐かしい感じ。・・・・・また、もとのテーマに戻って来たんだな、
という感を醸し出す、効果的な再現でした。
304 :
名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:02/12/17 16:45 ID:2B525VO3
岡田先生へ
初めまして。
HP拝見させて頂きました。先生はとてもピアノがお上手ですね。
僕、感動して涙が出ました。
お気に入りは「朝の海」です。先生の新曲を早く聞きたいです。
あとエッセイもすばらしいですね。
スコアも買いたいと思っています。
この三度下の複調が決定的なショックとなりました。あとでいろいろと
アナリーゼすると、この作曲家は、「レクイエム」の『アニュス・デイ』
等でも同じ複調を用いているのですが、再現部の原調復帰だけに、
これほど効果的なものは他にはありませんでした。
306 :
名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:02/12/17 16:45 ID:2B525VO3
岡田先生へ
HP拝見させて頂きました。先生はとてもピアノがお上手ですね。
僕、感動して涙が出ました。
お気に入りは「朝の海」です。先生の新曲を早く聞きたいです。
あとエッセイもすばらしいですね。
スコアも買いたいと思っています。
ではおからだにお気をつけて。
ともかく、この転調の妙味…ただ、変わった転調をやっているのではなく、
遠隔調と近隣調が絶妙なバランスを保っていること、原調復帰への計算され
つくした奥の手が、全く計算を感じさせることなく自然に扱われていること。
それらにも増して作曲家自身の素晴らしい美意識・・・・・これらを耳にして、
長年ぼくの求めていた音楽はこれだ!! と、ほとんど直感的に思ったのです。
308 :
名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:02/12/17 16:46 ID:2B525VO3
岡田先生へ
初めまして。
HP拝見させて頂きました。先生はとてもピアノがお上手ですね。
僕、感動して涙が出ました。
お気に入りは「朝の海」です。先生の新曲を早く聞きたいです。
あとエッセイもすばらしいですね。
スコアも買いたいと思っています。
ではおからだにお気をつけて。
誰の何て曲だろう? 1楽章が終わってすぐにレコードジャケットを見せてもらいました。
フォーレ作曲「ピアノ四重奏 No.2」
ぼくにとってはこの曲が最初のフォーレの室内楽曲でした。今にして思えばラッキーな
出会いでした。もし、No.1のピアノ四重奏だったら、当時、ショパンの晩年の和声進行
を既に知っていたぼくには、これほど感銘を与えなかったでしょうし、一方、フォーレ
晩年の難解なものだったら、理解できなかったかもしれません。
310 :
名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:02/12/17 16:46 ID:2B525VO3
岡田先生へ
初めまして。
HP拝見させて頂きました。先生はとてもピアノがお上手ですね。
僕、感動して涙が出ました。
お気に入りは「朝の海」です。先生の新曲を早く聞きたいです。
あとエッセイもすばらしいですね。
スコアも買いたいと思っています。
ではおからだにお気をつけて。
しかし自分に都合の悪い話や質問からは徹底的に逃げるよな。
演奏は、ピアノ;マルグリット・ロン、ヴァイオリン;ジャック・ティボー、
ヴィオラ;モーリス・ビュー、チェロ;ピエール・フルーニエ、で、GR盤「巨匠シリーズ」
の中の一枚でした。1940年6月10日の午後、ドイツ軍がオランダに侵入した日、
そして、ティボーの長男が戦死する前日にパリのスタジオで録音されたものだ、
とのロンの手記が載っていました。
313 :
名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:02/12/17 16:46 ID:icpPDqaC
いいなあ、無職って>岡田
録音の状況からしても、まことにすさまじい演奏で、その後、
ユボー、ヴァランタン、コラール等がピアノを弾いて収録したCDと
比較しても、これは世紀の名演です。…
315 :
名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:02/12/17 16:46 ID:2B525VO3
岡田先生へ
初めまして。
HP拝見させて頂きました。先生はとてもピアノがお上手ですね。
僕、感動して涙が出ました。
お気に入りは「朝の海」です。先生の新曲を早く聞きたいです。
あとエッセイもすばらしいですね。
スコアも買いたいと思っています。
ではおからだにお気をつけて。
曲は1楽章のあと、ピアノの音譜の一粒一粒が飛び散るような病的な
スケルツォを経て3楽章で、形而上学的な美の極致に至ります。
鐘の音を象徴するピアノが提示され、弦楽器3本は、まるでその鐘の音が
はるかな地平から伝わってくる空間をゆらめく風のようにそれを優しく包み、
その響きを変遷させてゆきます。この3楽章は最後まで美しくない瞬間は
片時もありませんでした。
317 :
名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:02/12/17 16:47 ID:2B525VO3
岡田先生へ
初めまして。
HP拝見させて頂きました。先生はとてもピアノがお上手ですね。
僕、感動して涙が出ました。
お気に入りは「朝の海」です。先生の新曲を早く聞きたいです。
あとエッセイもすばらしいですね。
スコアも買いたいと思っています。
ではおからだにお気をつけて。
そして、終楽章のテーマいっぱい総出演の、複合ロンドソナタ形式と
でも言うべきフィナーレ。どれをとってもつまらない楽章は一つもない
ばかりか、4つの楽章は非常に有機的にかかわっているのです。
いつの日か、室内楽を演奏したり作曲しよう、と思ったのは、この時、
フォーレのピアノカルテットNo.2から受け取った大変なショックのためでした。