1 :
公家 ◆ROCK4wco :
はじめりです。
2 :
名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:02/03/23 08:38 ID:v41pnngG
深夜の12時5分、突然僕の電話がなった。相手先は、公衆電話。
いぶかしく思えたが出た事が今から思えば今回の事件の始まりだった。
「・・もしもし・・、君は、誰なんだ?」
「誰だじゃねぇんだよ テメーぶっ殺す」
「・・・ ?」
「今お前の家の前まで来てるから ぶっ殺すから家出ろ」
「.....」
「いいからぶっ殺すって言ってんだよ」
「エウリビデス」
とりあえず僕は言ってみた。
「ワケ分からんことほざいてんじゃねーよ、ぶっ殺す」
「ピース」
もう一度僕は言ってみた。
「ふざけてんじゃねーよ、ぶっ殺してやるから早く出て来い」
「・・・ちょっと・・・まってくれ・・・」
3 :
公家 ◆ROCK4wco :02/03/23 08:40 ID:v41pnngG
全身の血の気が引いていっているのだ、という事実は僕を混乱させた。同時に全身を滝のような汗が覆い始めた。そのとき僕は22歳で、できるだけ人と角の立たないように気を使って生きてきたし、
「ぶっ殺される」というような心当たりを探し当てることことは少なくともそのときは不可能だった。
「すいません かける所間違えてませんか?」
「間違えてねつーんだよ あぁ ぶっ殺すぞ お前健って奴だろ
もうお前の家の前まできてんだよ」
「ちょっと待ってくれ なんで俺が殺されなくちゃならないのですか?」
僕はとりあえず下手に出た。だが突然この男の首をしめてしまいたいような激しい怒りに駆られた。
なぜ僕がこの男に丁寧語使わなければいけないのだ?
「テメー俺の彼女●美の元彼だろうがぁ 最近●美に付きまとってる
ストーカーはテメーだろ、分かったんだよこっちはよ」
「違います 違います 違います 俺じゃありません」
必死の否定だった。
4 :
公家 ◆ROCK4wco :02/03/23 08:45 ID:v41pnngG
僕の友達全員に聞いてもらってかまわない、
健は露出狂にはなるかもしれないが絶対にストーカーにはならないだろう、
みんな声を揃えて言ってくれるはずだ。
「一体何故俺が疑われているのでしょうか?」
「●美がこの前ストーカー野郎の電話に出たら声がお前だって言ったんだ」
嘘だ、●美がそんなこというはずが無い。
いや、言って欲しくない。
「..、今俺はつき合ってた女にすら疑われてんのか」僕は思った。
痛かった。
5 :
公家 ◆ROCK4wco :02/03/23 10:00 ID:BcocS3cR
--------------------------------------------------------------------------------
前略。●美さんへ。
まず良いニュース。
混乱している俺は思ったより早く快方に向かっているようです。
思考も以前に比べずいぶんはっきりしてきました。
次にあなたのこと。
つき合ってるときに俺がストーカーするような奴じゃない事ぐらい
分からなかったのでしょうか?
そんな基本的な部分で分かり合えていなかったら・・・・・
そりゃ俺ふられる訳だよね。
--------------------------------------------------------------------------------
6 :
公家 ◆ROCK4wco :02/03/23 10:01 ID:BcocS3cR
僕の名誉のために説明すると、僕とつき合っていた二年前、
●美は「山が崩れて海がが干上がるぐらい」清楚系だった。
それは俺の前では恥ずかしくて「わき毛」と言えなかったほどだった。
そんな女の子が現在こんなチンピラ野郎とつき合っているという事実は
僕にこの二年間に彼女に一体何があったのかという強い興味を抱かせた。
しかしひとまず今はこの頭の弱いヒットマンを何とかしなければいけなかった。
7 :
公家 ◆ROCK4wco :02/03/23 10:02 ID:BcocS3cR
「ちょ、ちょっとまってくれ、●美はそのストーカー被害で精神的
にまいってて聞き違えたって事もあるかも知れないじゃないか?」
「それは無い(自信満々)それにな俺はな
独自にお前が犯人だって証拠にぎってんだ 言ってやろうか?」
「興味はあるね、いささか。」
「てめぇなぁ、おまえは俺に今すぐ殺されるんだよ、それを殺される前に
殺される理由を丁寧に教えてやろうっていうのに、そんな答えっていくらなんでもひどいだろう?」
「もっと知りたいよ、そのことを」僕は言った。
「・・・、まぁいいか、どうせ死ぬんだからな。冥土の土産だ。
お前つき合ってた時、非通知設定で●美に電話かけた事あっただろ」
確かにそういうことはあったかもしれない、いやあっただろう。
僕は彼女に対してだけはフランクな態度で接していた。
私は誰でしょうみたいなノリで彼女をからかった事が一度か二度はあったかもしれない。
8 :
公家 ◆ROCK4wco :02/03/23 10:08 ID:1v4ZMXgj
「今のストーカーも非通知でかけてくんだ、てことはお前だろ」
僕は激しく狼狽した。
どうしよう、
こいつは頭弱すぎる、
ここまで頭の弱い脅迫者には会ったこと無い、
これは初体験だ、
どうすればいい?
「あのう申し訳ありませんが、
ストーカーは普通、誰でも非通知でかけてくると思うのですが・・・」
「あぁ関係ねぇーよ、お前だろ、もうわかってんだよ。もう諦めろよお前の家の
近くにいるんだってお前の家も名前もばれてんだから
今からぶっ殺しに行くから鉄パイプもって。」
9 :
公家 ◆ROCK4wco :02/03/23 10:09 ID:1v4ZMXgj
僕は思った。
その知能、その短絡さ、
君を現在脅迫者たらしめているその資質のすべてはこのシステマティックに動いている
社会を拒絶するだろうし、社会の方も君を拒絶するだろう
「やれやれ」
「こりゃひどいな」
そうだ、配管工事にでも行くというのはどうだろう。
配管工事ならその資質を活かせるかもしれない。
「やれやれ」
「こりゃひどいな」
ココガナー
11 :
:02/03/23 11:08 ID:zSYEoIu+
頼む、村上春樹を汚さないでくれ…お願い…
12 :
公家 ◆ROCK4wco :02/03/23 11:44 ID:gP6E+Itv
>11
「健は汚されてもいいのか?」僕は思った。
13 :
公家 ◆ROCK4wco :02/03/23 11:55 ID:fe30CEbD
「一体 その方法ってなんでしょうか?」
「今犯人であるお前に警告したわけだから明日から●美への電話がぱったりやんだら
ビビってやめたって事でお前が犯人だ」
「・・・」
やれやれ
「間違いない」
僕は思った。
「コイツ小学校中退だ。」
パクリなので
━━━━━━━━━━━終了━━━━━━━━━━━
>>14 終了とか書いちゃうお前にちょっと言いたいことがある。
16 :
名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! :02/03/24 03:47 ID:hTFmePEW
age
17 :
名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:
36 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 メール: 投稿日: 02/02/19 01:04
大衆に受け入れられやすい安価なインテリジェンス=村上春樹
この作家の小説を好む中高生は口調や文体が何かと論文的になりがちだ。
正直ウザい。
近年では田口ランディ辺りかな。
セックスと精神病理の描写を盛り込めば
思春期の少年少女に崇められる。やな風潮だわ。
板違いスマソ。
パチ板より。