ここから電波の新しい歴史が始まる 1ch.tv Part104

このエントリーをはてなブックマークに追加
あめぞうに戻るのだ。こんな気狂いだらけの1ch.tvに住民が入るわけが無い。
一言レスを埋めつくさなければ。一言レスに煽りを。
 蛍光灯に照らされて騙り用の串を掘り起こしてゐる。
 湿ったゴミ箱の香りがする。エビや、ハンバーグや、その他の物が混じり
合って有機的な匂いを発して居る。酔いそうだ。
 掲示板のロゴを差し替えてみる。此れは此れで心地よいものである。明日
のトイレが楽しみになりそうだ。リロードを繰り返して具合を確かめる。
 ロゴは横に幅広くて少々デザインが崩れる。
 cgiソースに手を加えようとしたら余計なところまで触ってしまう。仕方が
ないのだ。此れは悪い。なんと具合の悪いことだらう。
 とりあえず不具合には目を瞑ってIPログをすぐに見られるようにする。
 そして掲示板を開いて一つ一つ騙り始める。丁寧に批判要望、さらにはクラッ
キングに関する声明を求める声に対して無視をする。
 そうして1ch.tvを埋め尽くす。
 勿論巧くいくはずも無い。

 しかし案ずることは無い。
 所詮1ch.tvで有料化することなど世迷いごとだったのだ。
 掲示板の荒れ具合を確認し、先ほどと同じくログを圧縮する。小物の玄や
蝦を噛み付かせてみる。1chのスタッフはバラバラだからかなり面倒くさい
作業である。
 いよいよ1ch.tvの終焉のときだ。既に瓦解しているのであと一押しで完全
に消え去る。
 嫌な感じをぎうと押し込めて、隙間にはこぼれ落ちた小物を詰める。
 1ch.tvにみつしりと嫌悪感が充満した。
 此れで安心だ。もう私粘菌以外の者が入り込める空間は無い。まるで理想
郷のようだ。
 私は安心したやうな心地で
「ほう」
 と云った。