郵便局株式会社 33番窓口【社員専用】

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ヨーロッパ中央銀行は過去最大の4892億ユーロを域内500行以上に供給したと発表しており、これをドイツ銀行筋は報道では『バズーカ並み』と評しています。

ただこれだけ緊急に資金供給したにもかかわらずイタリア、スペイン国債利回りは上昇する場面もあり、金融市場は極度の緊張に包まれています。

なぜなら、来年3月末までにユーロ圏の銀行は2300億ユーロもの資金返済を迎えるからであり、これに国の債務返済分総額5000億ユーロを加えればユーロ圏の国・銀行は想像を絶する金額を調達しなくてはいけないのです。


しかも銀行は出せる担保はすでに全て出し尽くしており、来年用の担保は残っていません。

残る手段はヨーロッパ中央銀行が無担保で資金供給を行うことですが、今でも額面を割り込んでいる国債を担保に取っている中、無担保で十兆円単位で融資をすればヨーロッパ中央銀行は中央銀行としての信任を完全になくします。

今回の50兆円もの資金供給でもドラギ総裁が述べた『今後の緊張は非常に深刻』発言の通り、事態は改善していません。


ヨーロッパ債務危機は今回の50兆円もの資金供給で更に先送りされましたが、もはや先送りする策もなくなりつつあります。

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