ゆうちょ銀行メール便で発送

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●郵政民営化でも体質は変わらず●

テレビで見聞きしたニュースも、あとでその記事を新聞で読むと、イメージが変わることがある。
そのニュースとは、ゆうちょ銀行が全国の郵便局に冊子を送った時に、ヤマト運輸のメール便を
使ったというもので、日本郵政グループの西川善文社長が怒ったというものだ。

テレビニュースを見聞きした限りでは、西川社長が怒るのも当然だと思っていたが、朝日新聞を
詳しく読むと、実情は少し違った。当初、ゆうちょ銀行は郵便事業会社に冊子の配送を打診していた。

ところが、郵便事業会社は、宛名作成や配送が繁雑だとして、ゆうちょ銀行に難色を示したという。
結果的に一般競争入札でヤマト運輸が落札した。

たとえ同じグループ会社だとしても、郵便の仕事を依頼してくれるのは、ありがたいことである。
これに対して郵便事業会社が、繁雑な作業だと嫌な顔をすれば、ゆうちょ銀行もおもしろくないだろう。

民営化されたというのに、いまだにお役所意識が抜けていないことを証明したような今回の出来事は、
郵便事業会社の将来を暗示している。日本郵政グループの西川社長は、ゆうちょ銀行を怒るより、
郵便事業会社に対して怒るべきだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080306-00000003-tsuka-soci