「プロジェクトX〜敗北者たち〜 ダニーの挑戦。奇跡の年末年始−蛭子能収似で腑抜けたカバみたいなモテ男の誕生」
ネットでキモヲタロリの童貞と定着していた。 思案に暮れていたとき、脳内の声は意外な事を言った。
「モテてるフリしてみちゃう?」 ダニーは考えた。 現実は女性どころか男の友達だっていないお。
「彼女の実家が新潟なもんでね、関越はよく利用するんだよ。ヘッドラ(ry」ダニーは思わず叫んだ。
勇気を出して羽田〇理香さんの年賀状ご挨拶サービスに応募した。
明けて正月、年賀状が来た。この高揚感。たまらずレキソタン投入。数十分後には、なんとも言えない安心感だった。風邪気味だったのでポカリも飲んだ。
それから、夜を徹しての俺はモテるんだぞ作戦が始まった。 『写りこんだ年賀状 女性の名前だな』
自分のブログでさりげなくその年賀状を写しその後 他人を装って レスした。しかしすぐバレ、本物のモテ男の味は出せなかった。
いっそ、8階から飛び降りてしまえば、どんなに楽だろうと思ったこともあったが、現在の住居は仏間だった。
そこへダニパパが現れた。そしてこう叫んだ。 「ダニー、お父さんは一体いつからソアラなんか乗ってることになってるんだ?」
仕事もしないでご先祖様の前でお人形遊びばかりしてると遠洋まぐろ船に放り込むと言われた。マッタク、誰に似てしまったんでしょうね。母も呆れた。
クリスマスの相手探しに周到な作戦行動にも出た。女性ブロガーへの粘着。ペットネタだ。鼻が長いのはトリックだ。
当日のスケジュールはイタリアンレストランDESMO、お店の前にはイタリアンバイクの「ブガッティ」が止めてあり店内の内装もブガッティがらみです。
そんな妄想が膨らむ中、現実はやはりひとりだった。 妄想元カノの登場だ。仮面ライダーのオモチャを貰った。俺の好みをずばり見抜いてやがる...
ダニーは満足感に包まれ、体中から腋臭が湧き出た。当選した景品をお返しした。ここらへんがモテない所以とは知る由も無かった。
「家宝にします。よりいっそうののご活躍を期待しております。」羽田〇理香さんにお礼ののコメントをした。
「そんなことよりこれ鉄製だから武器になるでしょ、ちょっと交番まで来てくれるかな」と警官に両脇抱えられて連行された。