昨日の「世にも奇妙な物語」の「いじめられっこ」という話
1 :
名前書いたら負けかなと思っている。:
以下あらすじ:
冒頭、政府の会議室にて、ある研究者がいじめ問題を解決する手段として、
いじめられっこの身代りになるロボット(いじめられる性質をプログラミング)を開発したと告げた。
役員たちは「たとえロボットであれ、いけにえをだすことには倫理上問題がある」と反対したが、
研究者はこういった。 「もう実験は始まっているんですよ」
女子高生・堂島百合は、クラスメートからいじめにあっていた。
そんな時だった、彼女が転校して来たのは。その少女の名は永瀬日菜子。
転校生は「よろしく」と一言いうと、百合の前髪が濡れていたので、席に着く前に彼女へハンカチをわたした。
その後も、日菜子は百合を助ける素振りをみせた。百合はかばってくれた日菜子へ話しかけるのだが、無表情でリアクションは薄い。
そして、いつしかいじめの対象は日菜子へ。日菜子はいじめられ続けても感情を表に出さない。
いつしか、百合は気付いていた。日菜子が犠牲になっている限り自分はいじめられないことに。
ある日、日菜子の腕に割れたガラスが刺さるが血が出ていないことに気づく。
ふと「あの子ロボットみたいだよね」という生徒の会話を聞き、
百合は「ロボット 学校」とネットで検索、政府の極秘プロジェクトとして「みがわりロボ」が開発されたことを知る(←ちょっと強引)。
百合はいつしか日菜子のことを“身代わりロボット”なのでは? と思い始める。
2 :
名前書いたら負けかなと思っている。:2011/11/27(日) 21:26:39.75 ID:aEmiWkY40
百合は「かなしくなったりしないの」と問うが、「なんて言えばいいかわからない」と日菜子は答える。
日に日に日菜子へのいじめはエスカレートしていく。それを横目に百合は罪悪感を感じる。
ロボットだから大丈夫と言い聞かせるが、我慢ばかりしている日菜子に耐えかねて、彼女を遊びにつれだす。
ゲームセンターなどで共に遊び、笑顔をみせる日菜子。その過程の中で人間の感情らしいものを獲得していったかのように見えた。
しかし、百合と日菜子が一緒に遊んでいる様を見かけたイジメグループは、屋上にいた二人に金属バットを持って脅しにかかる。
「さあ、百合。日菜子をこのバットで殴れ」といじめグループは言う。
「逆らうとまたいじめられっこに戻ってしまう」「ロボットなのだから・・・」と彼女は思う。
バットを振りかざし、苦悶の表情をみせる百合。「さあ叩け」とリーダーが促す。
日菜子は無表情で座っている。
握られたバットは力なく百合の両手から落ちた。「やっぱりできないよ」
いじめグループは怒り、金属バットをもって日菜子に襲いかかる。
百合は日菜子に覆いかぶさり、「叩くなら私を叩きなさい。日菜子は誰にも傷つけさせないんだから!」と叫ぶ。(迫真の演技)
その気迫に何かを感じとったいじめっ子は何かを感じとり、「な、なによ 同類同士友達ごっこやってなさいよ ばーーか」
と捨て台詞を吐き、退散していった。
どこかせつなく、とても美しい沈黙がながれる。
日菜子は言う「ありがとう」
両者は抱き合う。 日菜子は微笑みながら、「今日の事、わたし一生わすれない」
日菜子の膝の擦り傷から血が滲んでいるのを見て、百合は不思議に思う。
「ロボットなんでしょ? あのガラスの傷・・」と問う。
「義手なんだ」と日菜子。彼女は実は人間だったことが明かされる。
(つづく)
3 :
名前書いたら負けかなと思っている。:2011/11/27(日) 21:27:55.21 ID:aEmiWkY40
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【感想】
この時点で私は感動に打ち震えていた。同時に、今の作家にここまで美しい物語が作れるのかと驚きを隠せなかった。
世にも奇妙な物語で3本の指に入る傑作なのは明らかであった。
ロボットだと決めつけていた愚かさと人間なのに己の感情を無にしてかばってくれた日菜子。
そこに複雑な感情が入り混じり、温かな人間味で溢れた情景が創出される。
ここまで純粋でハートウォーミングな話はなかなか書けるものではない。
一見対立する人間とロボット。しかし、ロボットが情に基づいて動いた時、そこに垣根は無くなる。
本来無機質なロボットと良心をなくし迎合し易い人間の脆さをうまく利用して、何の不純物もない友情を描きだすことに成功している。
「結局人間を救えるのは人間しかいない」という風刺性もまた光る。
しかし、次の瞬間、この作品の完成度はぶち壊されてしまう。以上で終わっていればまさしく名作中の名作であったのに。
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(つづき)
なんと百合の脚の擦り傷から、ロボット部が露出していたのだ。
実は百合がロボットであったという2段落ちである。
そして、場面は会議室へと移る。研究者は言う。
「今回は転校生をかばうまで時間がかかったから失敗作ですね」
電源がOFFとなった百合の目からは涙が流れていた。
そして場面は新たな学校へと変わる。無表情な顔をした百合が「よろしく」と一言。
ここで物語はEND.
4 :
名前書いたら負けかなと思っている。:2011/11/27(日) 21:28:52.87 ID:aEmiWkY40
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【感想】
失望した。「無駄」に後味の悪さだけが残ってしまった。
描かれ方、涙の点から百合ロボットに感情があったのは明らかだ。
欠落品扱いされ、唯一楽しかった記憶も消されて無表情で廃人みたいな顔になり次の転校先の学校に派遣されてしまう百合。
辛いと感じる感情もあるのに、こんどはいじめられるだけの毎日が待っている。
人間の残酷さ・勝手さがにじみ出る終わり方ではあるが、美しいヒューマンストーリーを完全にぶち壊している。
あの美談を「わざわざ無理矢理ブラックに落とす」というのは馬鹿げている。そのまま感動系でオトしたほうがよっぽどいい。
コミカル系の話が2つあったから、世にも奇妙な物語のブラックさを強調したかったのかもしれないが、これは最悪最低レベルのミスだ。
オチの意外性という観点から観てもこれはダメだっと思われる。
2chの実況系スレッドを見てみると、周りの反応も「自分がロボだったという落ちはベタすぎる」という意見が多数を占めた。
自分は2人共人間オチは想定していたが会議室でロボットオチを思わせといて実は二人とも人間だったというのはオチとしても十分に意外性がある。
ある2チャンネラーはこう言い残していた。「ベタすぎるのを通り越して後味の悪さだけが残った」
同意である。
後程、原作(原題:時計じかけの天使 永山驢馬著 原色の想像力 創元SF短編賞収録)
があるということを知り、ちょっと調べてみたところ、原作にはロボット落ちはなかったみたいだ。
人間だということは曖昧にしてあるらしい。なるほど、やはりそうであったか。
世にも奇妙な物語の番組HPから原作レイプもほどほどにしろとの抗議メールも送っておいた。
原作(参考:
http://mysterytuusinn.seesaa.net/article/235644720.html)は、
いじめがずっとハード(性的なものにも及ぶ)らしく、ラストのシーンがもっと生きてくるのではないかと予想している。
読むのが楽しみである。
最後に上に挙げたサイトから1つ引用しておこう。
>もしも「百合がロボット」だったらこれほどの爽快感は得られなかったでしょう。
まさしくその通りである。
5 :
名前書いたら負けかなと思っている。:2011/11/27(日) 21:31:56.79 ID:tUEvwRqjO
文章が書いてある
6 :
名前書いたら負けかなと思っている。:2011/11/27(日) 21:39:48.03 ID:lD/U278t0
世にも奇妙な物語NO.1はおかしな町だよね
7 :
名前書いたら負けかなと思っている。:2011/11/27(日) 21:55:47.30 ID:cwlupMZs0
懲役30日だけどね
8 :
名前書いたら負けかなと思っている。:2011/11/27(日) 21:59:35.33 ID:cqr3dGHW0
大後さんのおっぱいが見たいと思った
9 :
名前書いたら負けかなと思っている。:2011/11/27(日) 22:14:13.77 ID:mOMV7hgBO
林原めぐみさんが顔はイマイチだけど声はカワイイって言われてた奴だし
10 :
名前書いたら負けかなと思っている。:2011/11/27(日) 23:41:47.08 ID:IekQPMv2O
ゆるゆりかな
12 :
名前書いたら負けかなと思っている。:2011/11/29(日) 18:06:08.32 ID:fOyY2Zg90
<( ゚ー゚ ) はまぐり
( (>
<⌒\
男子生徒版「いじめられっこロボット」もあるんだろうか・・。
見たけど全話つまらないてどういうことなのちょっと質が低下しすぎなんじゃないの
これ、エロゲだろwww
みてないときはつまらなそうだとおもうけどみたときはすごいおもしろいしまたみたいとおもいました