「ひこにゃん」原則有料化に 彦根市 使用料徴収へ
彦根市が商標を持つ人気キャラクター「ひこにゃん」について、獅山向洋市長は1日、
これまで無料だった商標の使用料を原則有料化する方針を明らかにした。
7月の使用分から営利目的のグッズ販売などでは使用料を徴収する。
一方で公共団体や市内業者向けには、例外として無料や減免の優遇措置を設けて対応する。
市は、3月定例市議会で市財産の使用を定めた条例改正案が成立すれば、ひこにゃん商標の利用を定めた要綱を改定する。
営利目的では使用契約を法律事務所に委託し、会社規模や販売計画に応じて使用料を徴収する。
使用料は利益に合わせた対価を得るため定額にはせず、話し合いで決める。経費を除いて市の一般財源に充てる。
一方、例外規定も盛り込み、滋賀県や学校など公共団体、市民団体による非営利の取り組みは無料。
営利目的でも市内業者は減免できるようにする。市の使用は無料で、彦根城での登場などはこれまでと変わらない。
ひこにゃんは3月末閉幕する「井伊直弼(なおすけ)と開国150年祭」PRのため商標使用が6月末まで無料。
使用許可件数は昨年末で約1千件にのぼる。滋賀大の調査では市内での関連グッズ販売額は2007年に17億円、
08年に10億円と推計される。
獅山市長は「150年祭が終わり、宣伝目的が薄れる。今後は市の公有財産として適正な対価をもらいつつ活用したい」と話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100301-00000050-kyt-l25