知的障害者を教職員に 県教育長が採用方針を示す
◆全国初、実習助手で 来年度に養護学校へ
六月定例県議会は二十七日、総務県民、建設、文教、警察の各委員会を開いた。
文教委員会で伊藤敏雄教育長は、全国で初めて、知的障害者を教員職として採用
する考えを示した。教員免許を必要としない実習助手(採用一人)で、来年四月一日
に知的障害者養護学校に配置する。
【知的障害者の教員職雇用】
県教委は、障害者雇用の拡大を進めているが、教員免許が必要なことなどがネック
となっていた。伊藤教育長は、知的障害者の実習助手としての雇用について「教員に
採用するのは難しく、いい工夫ができないか検討してきた(結果だ)」と説明した。
県教委は、七月から実習助手の特別選考の募集を始め、十二月に小論文と口述に
よる試験を実施。採用した職員は、知的障害者養護学校十校のいずれかに配置。実
験や実習の際に材料調達や道具の点検、後片付けなど教諭の補助を行う。
知的障害者の採用では、知事部局も二〇〇八年度に初めて二人を採用、県農業総
合試験場で栽培管理などに従事してもらう予定。(以下略)
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20070628/CK2007062802027732.html