僕と格闘ゲーム

小学生のころ、ゲーセンとはいわば不良のたまり場だった
当時小学４年だった僕はそんな不良ちっくな場所に憧れをもち、
また家が厳しくゲームができなかったこともありゲーセンに入り浸るようになった
おりしもスト２全盛期。ヴァンパイアや画廊伝説スペシャルなど良作とプレイヤーのもっとも豊富な時期だった
まだゲーセンには珍しいくらいのガキだった僕は年上の人たちに全く勝てず、運よく連勝した日にはリアルファイトが始まるという過酷な状況だったが
意外にも不良たちは優しい人が多く、ゲームだけでなくいろいろと遊びにつれてってもらったりしてもらい憧れの不良友達ができたことにわくわくしたりもした

それをニートへの第一歩というのだよ

スト２の頃に不良がいたんだ

バトル野郎

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不良こわい

そんなこんなでゲーム自体に飽きたりしながらも高校生になるまで格闘ゲームはボチボチ続けていた
そのころにはブームも去りプレイヤーが減ったこともあり当時勝てなかったのが嘘のように連勝の山をきづいていた
進学校に進んだ僕だったが受験勉強そっちのけで毎日夜12時までゲーセンに入り浸り、店長や常連たちとあの技はどうだあの連携はこうだとゲーム談義にふける毎日だった
とにかく夢中で楽しかった。
そのころ、梅原など一流プレイヤーの噂もこんな田舎に届くようになっていた。
すげーやつがいるらしい…全キャラ100連勝達成したらしい…一発ガーキャン…３フレ昇竜…
それはそれはわくわくした。
地元じゃ負け知らずの僕にとって俺より強いヤツに会いに行く、まさにそんな気分だったよ。

東京へ行く理由は十分だった。地元の常連達に背中を押され、僕は地元をはなれ、ついに修羅の国、新宿MOREにたどり着いた。
日本中から腕に自信のあるもさが集うこのゲーセン。とはいえ僕だって地元では負けしらず。そんじょそこらのやつにゃ負けねーよ！なんていきまいて乗り込んだわけ。
しかし、やれどもやれども勝てる気配がない。それどころか全く歯が立たない。相手は明らかに手を抜いている。
僕は絶望した。まさかここまでこてんぱんにされるなんて。
戦慄だったよ。しばらくは筐体にふれたくもなかった。
と同時にメラメラとわきあがる何かを感じていた１８歳の夜だった。

ちんちんじゃん

2レス死ね

それからというもの僕は毎日のようにゲーセンにいた。
そのころいた彼女には僕が格闘ゲームをやるなんて言わなかったから毎日夜にどこかへ行くのを不振がられた。
夜はゲーセン、そこから朝までバイト、まあ学校は二の次だったけど毎日充実してた。
あの歴史的敗退から２年、新宿でも勝てるようになってきた。
有名プレイヤーの仲間入りってわけ。なんだか誇らしい気持ちだった。
地元に帰って常連達に報告に向かった。しかしすでにそのゲーセンは店を畳んでいた。
格闘ゲームというコミュニケーションツールを教えこんでくれた常連さん達にお礼がしたかったのに。
みんな、元気かなー

そうしていろんな事があって僕も就職した。
今は忙しくて格闘ゲームはあまり出来ないけど、あのころの日々にはすごく感謝してる。
不良、スロプロ、ゲームおたく、ダメなやつばっかだったけどいろんな友達が出来きてゲームだけじゃなくでバカな遊びもたくさんできた。
効率的な戦略を考える事や相手の心理を読むことは意外にも人生の攻略になったりもしてる気がする。
青春の使い方は人それぞれだけど僕はスポーツや勉強ばっかしてきたやつには味わえない経験をさせてもらった。

たくさんの思い出ありがとう、格闘ゲーム。
週末しか出来ないけどこれからもぼちぼちと続けていけたらいいなと思う。

>>303
その通りだな。
格ゲーはセンスや反射神経じゃない。
練習量と環境だな。