花澤武夫「年金は、今のうちせっせと使ってしまえ」

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厚生年金保険制度の生みの親である花澤武夫氏という戦前の官僚の名が、この年金制度を食い
物にしようという目的で立ち上げたとして、最近は「花澤武夫」名でサイト検索すれば数々の悪評が
浮かんでくるほどにまで、悪名として轟いています。

原因は、年金制度の崩壊論で名を馳せる狙いを持った某ライターと野党系代議士がその存在を明
らかにした、花澤氏をはじめとする年金官僚OB諸氏へのインタビュー構成でで刊行した記念本「厚
生年金保険制度回顧録」の中で、花澤氏自身が「年金の掛金を直接持ってきて運営すれば、年金
を払うのは先のことだから、今のうち、どんどん使ってしまっても構わない。…将来みんなに支払う
時に金が払えなくなったら賦課式にしてしまえばいいのだから、それまでの間にせっせと使ってしま
え」と語っているからに他ないからです。

筆者もこの部分は非常に気になりまして、以前上京のおり国会図書館に足を伸ばし、関連ページを
全編コピー依頼して読み通しました。結果、上記の花澤談話はあくまで年金原資の運用の詳細を
言っており、花澤氏を悪人に仕立て上げるための「引用の妙」であることが分かります。戦時下ゆ
え、貨幣価値には下落の危険があるため現金保管では制度自体が危なくなることを熟知していた
花澤氏が、とにかく収益性あるモノに換えて運用しておく必要を表現したまでだったのです。
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